6 友達から親友へ
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いく。
そして、彼女が──
「……う、ん……?」
ゆっくりと、まばたきをした。
私は、息をするのも忘れていた。
涙がどこからともなく溢れて、声が出せなかった。
愛鈴が、その場に崩れ落ちた。顔は青ざめていて、でもその口元には、かすかな──安堵の笑みが浮かんでいた。
彼女は、自分の意志で選んだ。
ただ、“友達を救いたい”という、たった一つの想いだけで。
それが、どれほどの覚悟を必要とするのか、私にはわからない。
でも私は、きっと一生、忘れない。
あの瞬間、あの光、そして──あの背中を。
小さな少女が、神様みたいだった日のことを。
そう、だぶん愛鈴は人間じゃない。
だからどうした。その日友達は親友になった。
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