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健康的なずぼら飯
第二章

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 パート先ではパンや野菜ジュースを買って食べる、休みの時は味噌汁にご飯をかけたりパンを牛乳に付けたりする。朝はフレークに牛乳をかけたものが多い。
 兎角時間がない時はずぼらだ、だが。
「いつもお野菜入れてるね」
「お料理に」
「フレークも野菜や果物から作ってるし」
「だってね」
 満里奈は幸太郎に一緒に夕食を食べている時に話した、今日は時間があるので多くの野菜や魚介類の天婦羅を作り多くの茸を入れた味噌汁それに漬けものという献立だ。
「お野菜食べないと駄目でしょ」
「ビタミンだね」
「栄養はしっかり摂らないとね」
 それはというんのだ。
「だからね」
「ちゃんとなんだ」
「時間がなくても」
 そしてずぼらでもというのだ。
「栄養のあるものを食べる」
「そうしないと駄目だね」
「それでいつもね」
 時間がない時もというのだ。
「ちゃんとね」
「お野菜は入れるんだね」
「お肉や牛乳もね」
「ちゃんと摂るんだね」
「そうしてるのよ、ずぼらでも栄養はしっかり」 
 夫に確かな声で言った。
「それは忘れたらね」
「駄目だね」
「そうよ、そして」
 それでというのだ。
「これからもね」
「そこはちゃんとするんだね」
「ええ、そうよ」 
 こう言って栄養は忘れない、そして。
 また時間がなく今度は目玉焼きとレタスに冷凍されたシーフードの炒めものだったが満里奈はこんなことを言った。
「卵もいいのよね」
「時間がない時は」
「すぐに作ることが出来るから」
 だからだというのだ。
「いいのよ、目玉焼きでも卵焼きでも」
「オムレツでも」
「安くてしかもね」
「栄養があるから」
「いいのよ、ずぼらでもね」
「栄養は考えて」
「そうしないとね」
 笑顔で言ってだった。
 満里奈は目玉焼きをおかずにして夫と共にご飯を食べた、すぐに出来たが味はよくしかも栄養があることは確かだった。


健康的なずぼら飯   完


                    2025・6・21
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