第一章
[2]次話
バスの中は暑い
定年後はスクールバスの運転手をしている牧野忠邦髪の毛が殆どなくなっていて眼鏡をかけた皺だらけの顔の痩せた彼は毎日だった。
夏仕事にかかる時すぐにだった。
「窓を全部開けますね」
「はい、それでクーラーも入れます」
校長先生の浜田意知穏やかな顔で白髪の定年前の彼に話した。
「それで涼しくしてからです」
「お仕事に入りますね」
「夏はそうしないと」
さもないと、というのだ。
「とても。特にです」
「送る時ですね」
「迎える時はまだいいんです」
この時はというのだ。
「本当に」
「朝で涼しくて」
「はい、ですが」
それでもというのだ。
「送る夕方近くは」
「その時はですね」
「もうです」
「夏は凄い暑さですね」
「ですから」
それでというのだ。
「送る時は」
「特に気を付けていますね」
「そうしています」
こう言ってだった。
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ