第二章
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「変わったよ、私が学生の頃は丸坊主が普通だったし」
「今はないですね」
「まずね、茶髪なんて」
それはというと。
「不良のやるもので」
「今は中学では兎も角ですね」
「普通だしね」
髪の毛をそうすることもというのだ。
「そうだしね、多様化そして自由のね」
「時代ですね」
「私が新任の頃もそう言っていたけれど」
それでもというのだ。
「今はね」
「遥かにですね」
「そうなっているしね」
そうであってというのだ。
「他にもね」
「変わっていますか」
「うん、教え方も」
生徒への授業でというのだ。
「よりわかりやすい様にね」
「なっていますね」
「時代によってだよ」
「教育も変わりますね」
「本だってね」
教育のそれもというのだ。
「昔と今ではね」
「主張が違いますね」
「そうだしね、昔は北朝鮮の教育が理想とかね」
「そんなこと言ってた人もいましたね」
「今そんなことを言ったら」
それこそというのだ。
「大問題だよ」
「あの国を見たら」
「そうだしね、けれど私が新任の頃は北朝鮮好きな先生も多かったし」
「そこも変わりましたか」
「本に書いてあることも何でもね」
こう言うのだった、そしてだった。
紗子は教師として働きその中で教育学も学んでいった、そして自分と同じく教師高校のそれになっている凛と久し振りに会って喫茶店で紅茶を飲みつつ言った。
「やっぱり教育は昔と今ではね」
「違うわね」
「ええ、本に書いてあることもね」
「違うわね」
「昔はそうだったにしても」
「今は今ね」
「そうよね、私達は今に生きていて」
そうしてというのだ。
「今の学校にいるから」
「だからね」
「今の教育をしていかないとね」
「これからもね」
「今の教育を学んで」
「今の教育をしていく」
「そうしていかないとね」
「本当に駄目ね」
二人で紅茶を飲みつつ話した、そして今の教育の話をしていった。そうして変わる都度その教育を学びしていこうと話したのだった。
教育の本 完
2025・6・20
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