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胃が荒れている時に肉は
第一章

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                胃が荒れている時に肉は
 岡林義明消防署員であり長身でかつ逞しい身体を持ち長方形の顔に小さくきりっとした目と引き締まった唇を持ち黒髪をスポーツ刈りにしている彼は今はだった。
 昼食にジャムのランチパックと野菜ジュースを飲んでいた、その彼に上司の黒岩軍司初老の小柄な男であり髪の毛に白いものが混じっている彼は尋ねた。
「今日はどうしたんだい?」
「はい、実は胃が荒れていまして」
 岡林は暗い顔で答えた。
「医者に診てもらったら」
「胃潰瘍とかじゃないよね」
「そこまでいかないですが」 
 それでもというのだ。
「荒れていまして」
「ああ、だからだね」
「あまり固いものとかは食べられないんです」
「そうなんだね」
「家でも豆腐とかお粥ばかりです」
「胃が悪いとそうなるね」
「はい、あと野菜ジュースや牛乳を飲んで」
 実際に牛乳を飲みつつ話す。
「そうしています」
「無理は駄目だよ」
 黒岩は絶対にと返した。
「胃のこともね」
「そうですよね」
「お酒も飲んでいないね」
「全く、肉や魚もです」
 そうしたものもというのだ。
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