第一章
[2]次話
脱毛剤の効果
フランス人のアルフォンソ=ピエール細面ですっきりした顔立ちで青い目とセットした金髪のすらりとした長身の彼は留学している日本の高校のクラスで明るく笑って言った。
「白人って体臭きついうえに毛深いんだよね」
「それ自分もか」
「そうだよ」
クラスメイトの一人梶達郎眼鏡をかけて貯法系の顔で黒髪を後ろに撫でつけた一七二程の背の痩せた彼に言った。
「僕だってね」
「体臭きつくてか」
「毛深いよ」
「しかし自分別に」
梶は真面目な顔で述べた、梶はダークグレーの詰襟の中ランの制服でピエールは赤い詰襟の短ランである。どちらも八条学園高等部の制服の一つだ。
「体臭きつくないだろ」
「毎日お風呂入ってるから」
「だからか」
「ちょっと油断すると」
そうすると、というのだ。
「体臭出るよ、身体洗って湯舟に入って」
「湯舟に浸かるとお湯が体臭に染み出るからな」
「そうしてるんだ」
「成程な」
「そう、そして」
ピエールはさらに話した。
「脱毛剤を手足に胸にお腹に」
「全身か?」
「日本のものを塗ってるよ」
「それで脱毛してるんだな」
「白人の毛深さを舐めたらいけないよ」
梶に笑ってこうも話した。
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