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冥王来訪
第三部 1979年
新元素争奪戦
硝煙 その2
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 苦笑した参謀本部に、参謀長が問いただした。
「政府や元帥府が、どういう結論を出すのでしょうか」
「元帥府には既に情報が伝わっているはずだ。
函館中央警察署からの情報は、内務省経由で入手しているだろう」
 師団長は頷いた。
「政府については、大臣経由で、ありのままの事実を伝えるつもりだ。
一軍人が、殿下の大政に物を申すのは避けるべきではあるが、事はあまりにも重大だ。
ソ連との戦いが避けられぬのであれば、一刻も早く体制を整えねばならぬ」
 師団長がそこまで行ったとき、第11通信大隊長が入ってきた。
 通信電文を見た参謀長は、顔色を変える。
「どうした」
奥尻(おくしり)の第29警戒隊からです」
 師団長の問いに、参謀長は緊張した面持ちで答えた。
「読み上げます。
『函館上空にて敵機と交戦中。
国籍標識からソ連機と推定、機首は不明。1445』」
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