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蒼と紅の雷霆
紅白:第十三話 管理AIデマーゼル
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ソウとアキュラはパンテーラとモルフォとロロのサポートを受けながら翼戦士の幻影を蹴散らしながら突き進む。

「(あいつがどういう考えで動いているのか知らんし興味はないが…俺はあいつを許さん…弟を死んだ後も利用し、セプティマホルダーの未来さえ歪ませるあいつをな…)」

「(これで全てが終わる…俺の復讐も、マイナーズ達の苦しみも…全ての元凶…デマーゼル…妹をあんな姿に変え、幾十年も囚え続けた元凶を、俺は許さない!)」

デマーゼルが存在する最深部に到達したが、警備は人どころか警備メカすらない。

仮にも重要な場所であるにも関わらず、誰もいないと言うことは元凶の他者への不信を感じさせる。

「この気配は…間違いない…ここにいたか…アシモフ!!」

忌々しくも懐かしい気配を感じながら広い場所に出たソウの視界に入った人物は、ソウの師でもあり復讐対象でもあるアシモフであった。

「本当にアシモフだったとはな…」

『アシモフって確か大昔にアキュラ君が戦った組織の…』

『あれが、お父さんに戦い方を教えた師匠なの?』

「ええ、セプティマホルダーの自由の確立のために活動するレジスタンス…テロ組織とも言われていた組織のリーダーです。かつてソウとGVも所属していました。今では見る影もありませんが…かつてのフェザーの仲間を裏切ってまでここまでするとは驚きますよ」

自分を慕ってくれていた仲間を裏切り、その上死んだ後まで利用して自分の理想を叶えようとするその冷徹さにはパンテーラも嫌悪感を隠せない。

「それはこちらのワードだ。まさか、エデンのリーダーだった貴様が今でも生きていることもだが、あのソウが無能力者…おっと、今はセプティマホルダーとマイナーズだったか?マイナーズとチームを組んでここまで来るとはとんだサプライズだよ。奴のリアクションが薄いところを見ると大体のことはソウから聞いているようだ…。やはりソウはかつてのファングをロストしてしまったようだ。残念だよ…スメラギを手中に収めたことで、世界は、私の理想に大きく近づいた。ソウ達に裏切られてから時間はかかったが…あの日、この手で殺めねばならなかったキングとクイーンのピース…生きた雷撃能力者と電子の謡精も代わりを調達出来たことだしな?」

一応ソウへの制裁も兼ねてGVの死体を機械化することで無理やり動かしていたが、やはり死体では生者のような動きは出来ず、GVから能力因子を回収してブレイドが手に入るまで雷撃能力者の確保をしていたようだ。

雷撃能力の適合率の低さからブレイドが手に入るまでにどれだけの犠牲があったのかは知らないが。

「ブレイドとアキュラの妹のことか…」

『ブレイドとミチルちゃんが代わり…だって…?』

「下衆が…!妹もブレイドも、貴様の駒ではないっ!
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