第十二幕その十
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ジョージは笑顔で、です。樵に言いました。
「プレスリーさんですね」
「うん、ラブミ―テンダーをね」
「演奏してくれましたね」
「今回は敢えて歌わないでね」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「演奏に専念されましたね」
「そうしたんだ」
「凄くいい曲ですから」
だからと言うジョージでした。
「演奏だけでも」
「いいね」
「はい」
笑顔で答えました。
「この曲は」
「そうなんだ、いい曲はね」
「演奏だけでもですね」
「わかるんだ」
そうだというのです。
「名曲だとね」
「そうなんですね」
「そしてね」
それでというのです。
「他にもね」
「名曲はありますね」
「ジャズとかゴスペルでもね」
「名曲があって」
「僕も演奏出来るよ」
こうジョージにお話します。
「サックスも演奏出来るしね」
「ジャズで」
「これからも出来るけれど」
「それじゃあお願い出来ます?」
ジョージはそれならとお願いしました。
「サックスを」
「はい、それで誰の曲でしょうか」
「サッチモだよ」
笑顔での返事でした。
「ルイ=アームストロングだね」
「あの人の曲をですか」
「今からね」
笑顔で言うのでした。
「演奏出来るよ」
「じゃあお願いします」
「それではね」
こうしてでした。
樵は今度はサックスでジャズを演奏します、その曲が終わって皆拍手をしました。そうしてなのでした。
樵はとても明るいお顔でこんなことを言いました。
「僕もコンサートが開けたね」
「今ここでだね」
「そうだよ、楽器を演奏してね」
臆病ライオンにお話します。
「そうしてだよ」
「コンサートを開けて」
「満足しているよ」
「素敵な演奏だったよ」
臆病ライオンは笑顔で言いました。
「ギターもサックスもね」
「どちらもだね」
「うん、僕達がドロシーと出会った時はなかった曲だけれど」
「いい曲だったね」
「そう思うよ、僕はどっちの曲も好きだしね」
「プレスリーさんもサッチモさんもだね」
「そうだったしね」
それでというのです。
「本当にね」
「よかったね」
「そうだったよ」
こう言うのでした。
「君は楽器も上手だからとても素晴らしいよ」
「楽器も?」
「他の色々なことも素晴らしくてね」
そうであってというのです。
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