第十二幕その七
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「オズの国でもだよ」
「採り入れているわね」
「そうだよ、じゃあ今日からツアーで」
「私達も観るのね」
「それぞれの場所で一回ずつね」
「楽しみだわ」
ドロシーは満面の笑みで応えました、そうして皆でお仕事をして夜はツアーのコンサートにそれぞれの会場で一回ずつお客さんとして参加してです。
ステージだけでなく応援も楽しみます、そしてです。
最後のライブ、千秋楽と言うべきそれに参加して応援する中でモジャボロと教授はペンライトを左右に振りつつ言いました。
「こうして応援することも」
「実に楽しいね」
「一体感があって」
「最高だよ」
「じゃあ最後までね」
「応援も楽しもう、これはただ応援するだけじゃなくて」
教授はモジャボロにお話しました。
「スポーツにもなるよ」
「身体を激しく動かすからね」
「それでだよ」
「というかこの応援って」
どうかとです、臆病ライオンもペンライトを振りつつ言います。
「日本のものだね」
「そうだね」
トトも同じです、皆で振っています。
「聞くところによると」
「アメリカとはまたね」
「違う応援の仕方だよ」
「本当にね」
「だからね」
それでというのです。
「こうして応援しても」
「楽しいね」
「とてもね」
こう言います、そしてです。
ビリーナは応援しつつです、いつもみたいにぴょんぴょんと跳ねているつぎはぎ娘を見て言いました。
「あんたは応援でもあんたね」
「ええ、あたしはあたしよ」
つぎはぎ娘もこう返します、跳ねながら。
「ぬいぐるみの身体だからね」
「跳ねるわね」
「そうよ、こうしてね」
「そうね、逆に跳ねないとね」
「あたしじゃないでしょ」
「全くね」
そうだというのです。
「私もそう思うわ」
「だからよ」
「跳ねるのね」
「他のファンの人に迷惑をかけない様にね」
「そこは絶対よね」
「マナーの問題だからね」
それ故にというのです。
「あたしにしてもね」
「ちゃんと守って」
「そうしてね」
「応援するわね」
「そうよ」
こう言うのでした、その彼女を見て王女はこんなことを言いました。
「つぎはぎ娘も自由な様で」
「マナーは守ってるわね」
「ちゃんとね」
傍にいるエリカに答えます。
「そうなのよね」
「そこは当然ね」
「貴女もそうだしね」
「私は昔はやんちゃだったけれど」
「今は違うわね」
「そうよ」
エリカも答えます。
「この通りね」
「そうよね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
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