第十二幕その五
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「シャンパンが好きで」
「そうなんだね」
「ですから」
「飲めてだね」
「嬉しいです」
そうだというのです。
「とても」
「それは何よりだね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「このホテルのシャンパンは特にです」
樵ににこりと笑ってお話します。
「美味しいです」
「そうなんだね」
「ですから」
「満足しているかな」
「はい」
笑顔のままでの返事でした。
「とても」
「それは何よりだね」
「私もステージに出ます」
「そうするんだ」
「今回のツアーでは毎回」
「七人になるね」
「そうですね、変身もします」
そちらもというのです。
「今回は」
「黒猫に変身して」
「そしてです」
「ステージで活躍するんだね」
「そうします」
まさにというのです。
「今回は」
「レイさんも頑張るんだね」
「そのつもりです」
「七人になると」
樵はどうかと言いました。
「尚更ね」
「いいですか」
「そうだよ」
こう言うのでした。
「だって七人だとね」
「それならですか」
「虹になるからね」
「虹は七色なので」
「だからね」
そうであるからだというのです。
「六人、六色よりもね」
「いいですか」
「そうだと思うよ」
「そうなのですね」
「だからね」
それ故にというのです。
「今回はね」
「七人で、ですね」
「行うなら」
それならというのです。
「僕もいいと思うよ」
「そうですか」
「そしてね」
それにというのでした。
「一つ言うことがあるよ」
「何でしょうか」
「レイさんの色は黒だね」
「はい」
その通りだという返事でした。
「私達は」
「虹の色ではないけれど」
「それでもですね」
「七色になるから」
虹と同じくというのです。
「それでもね」
「いいですか」
「そうじゃないかな」
「そうですね」
レイさんも言われて頷きました。
「そのことは」
「だからね」
それでというのです。
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