白き極光編
第1章
サムライ・ニンジャ・バーサス・ニンジャ
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不利)と状況判断したエクスプロシブは、両手でバクチクをバラ撒きつつ連続バックステップ!
シルバーカラスの視界は黒煙に飲まれる!
「(そこへ! そこへ! そしてそこへ!)」
倒れた帝国兵の身体、放棄された魔導アーマーの関節、落ちている剣の陰。
様々な箇所にバクチクをセットし、シルバーカラス迎撃の準備を整える。
「(ここはもう俺様の領域! さぁ来いシルバーカラス=サン!)」
この短時間でバクチクをセットした箇所実に18。全て動体センサーを内蔵した近接信管バクチクだ。
それらのオブジェクトは円形を描いており、エクスプロシブはその中央に立って両手にバクチクを構える。
いずれかのトラップに掛かった瞬間、追撃のバクチクで木っ端微塵とする算段である。
立ち込めていた黒煙が晴れるが、そこにシルバーカラスの姿は無い。これは予想通りだ。
エクスプロシブは全神経を周囲の索敵に回し、衣擦れの音も聞き逃さぬ。
「……………かかったりーっ!! イヤーッ!!」
後方で爆発!
すかさず振り返り様にバクチク投擲! 連鎖爆発!
吹き飛ぶ帝国兵の亡骸!
「え」
足元に転がって来た帝国兵の兜に、エクスプロシブは目を丸くしてしばし思考停止。
「味方ナンデ? グワーッ!?」
背後から飛んで来たタント・ダガー2本が両腕に突き刺さる!
「反射神経は大したもんだよお前さん」
「ヌゥッ!? グワッ!?」
ダガーを抜く間も無く距離を詰められたエクスプロシブは、飛び退いて逃れようとするが、何かが脚に絡み付く!
鉤付きフックロープだ!
「状況判断はイマイチだがな。イヤーッ!」
「グワーッ!」
そのまま振り回されたエクスプロシブは、自らが仕掛けたバクチクトラップに次々と着弾!
「アバッ! アバッ! アバーッ!」
ダガーで腕の筋組織を断たれた彼に抗う術は無く、完全にされるがままである。
ハンマー投げめいた回転を幾度も味わい、地面に叩き付けられた時には、さしものボムディフェンス装束もボロボロとなっていた。
「アバッ…」
「アブナイだぜエクスプロシブ=サン。バクチクの導火線をこんな剥き出しにしてたらよ」
意識が朦朧とするエクスプロシブの脇に腰を下ろしたシルバーカラスは、懐からライターを取り出し、ズタボロのボムディフェンス装束に未練がましく纏わり付くバクチクベルトに着火。
炎の揺らぐままのライターで咥えたタバコに火を着けると、その姿勢から大きく後方宙返り。
「…アバッ…あ…? …あ…あぁぁぁーーーっっっ!!? ヤ、ヤメロー! ヤメロー!! ヤメ…」
正気を取り戻した時にはもう遅かった。
バクチクベルトを外そうにも腕は動かぬ
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