白き極光編
第1章
サムライ・ニンジャ・バーサス・ニンジャ
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を投げ捨て、その視線から逃れるかのように我先に逃げ出したのだ。
「…こいつはまた意気地の無い事だな。おい、生きてるか」
倒れたドマ兵へとシルバーカラスは声を掛けた。
顔を焼かれた内の1人は刀を杖に立ち上がり、もう1人はまだ動けないが、気丈にも口の端を吊り上げて頷いた。命に別状は無さそうだ。
「こっちのは…ダメか」
半身が焦げて動かぬ兵は、呼吸音も聞こえない。手遅れだ。
「…ナムアミダブツ」
シルバーカラスは片膝を付いて両手を合わせると、短くネンブツを唱えた。
「お前らは城に下がってろ。俺とカイエン=サンで殺る」
互いに肩を貸す手負いの2人へポーションを投げ渡すと、メンポの口部分を開いてタバコを咥え、もう1人のニンジャへと走った。
「グワーッ! ック…俺様のボムディフェンス装束の防御力を舐めるなよ!」
エクスプロシブはドマ兵の素早い斬り上げで装束の表面を斬られるが、本人の言葉通りその防御力は並外れている。
実のところ、彼が肥満体に見えるのはこの対爆性能重点の装束の為であり、彼自身はむしろ痩せ型の体型をしているのだ。
「そして貴様はもう終わりよ!」
「何っ!?」
ドマ兵がその言葉に目線を落とすと、彼の衣と甲冑の隙間には着火済みのバクチク!
「ハイッ!」
バック転で距離を開けたエクスプロシブは、空中で指先を鳴らし起爆!
「あ、がばぁっっっ!!!」
ゼロ距離爆発!
ドマ兵の上半身は見るも無惨に爛れ、抉れて仰向けに倒れた。
「グッハハハ! ザマアミロ! クズがイキがるからそうなる!」
その時、エクスプロシブはニンジャ第六感で自身に迫る危険を察知!
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
飛び込むような斬撃を危うくブリッジ回避!
シルバーカラスは前転着地と共に反転、エクスプロシブはブリッジ体勢からハンドスプリングで復帰してお互いに向かい合う。
「ドーモ、エクスプロシブ=サン。シルバーカラスです」
「ドーモ、シルバーカラス=サン! エクスプロシブです! ドマにもまだニンジャがいたか!」
エクスプロシブが得意とするは、多種多様なバクチクをセットしたフィールドに誘い込み、自身のペースに飲んで爆殺する、攻めよりも守り、待ちの戦法だ。
実際フーリンカザン構築にかけては彼に勝る者はそうはいないだろう。
一方で距離を詰められると、鈍重なボムディフェンス装束が枷となってカラテでは後れを取る。
故に彼は目の前のタツジンとはなんとしても距離を取っておきたい。
シルバーカラスが摺り足で近付けば、同じ歩幅を後退する。
「ヌゥー………イヤーッ!」
このままではジリー・プアー(徐々に
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