暁 〜小説投稿サイト〜
ニンジャ・イン・ザ・ファンタジーY
白き極光編
第1章
サムライ・ニンジャ・バーサス・ニンジャ
[5/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
! 撃つな!」

 隊長格のニンジャは咄嗟にアーマー兵を止めようとしたが、1歩遅かった。
 サムライ達は一斉に刀を抜くと、伸びて来たレーザーを全て弾き、それぞれ発射元とは別の魔導アーマーへ跳ね返したのだ!

「うわぁぁぁーーーっっっ!?」

「ば、馬鹿なぁっ!?」

 一瞬にして8機の魔導アーマー全機が行動不能に!
 兵達は燃え上がるアーマーから転がり出ると、剣を抜いてサムライ達を睨みつける。

「ウカツ! バカ! サムライにレーザー無効! イサオシ焦り損害拡大!」

 隊長ニンジャの叱責に、兵は竦み上がる。
 その時、居並ぶサムライ達の中央に立つ髭面の男が声を張り上げた。

「拙者、ドマ王国剣士、カイエンと申す! 大将、潔く前へ出られいっ!!」

 並の兵はその声だけで圧され、ある者は剣を取り落とし、ある者は腰を抜かした。
 青い衣の上に薄紫色をした軽装甲冑を纏い、整えられた口髭を蓄え、黒い髪は後頭部で結われた威風堂々たる佇まいだ。
 隊長ニンジャは情けない兵を侮蔑の眼差しで一瞥すると、斧槍の石突を深々と地面へ突き刺し、指を揃えた両手を打ち合わせた。

「ドーモ、カイエン=サン。ナイトメアです!」

 本来、アイサツをお互いに交わさねばならぬのはニンジャ同士の場合だけであるが、相手が非ニンジャであっても、アイサツをされると本能的にアイサツ返しをするのがニンジャなのだ。
 ナイトメアのアイサツを見た左右のニンジャも、1度戦闘体勢を解いてオジギした。

「ドーモ、サンバーンです」

 ファイアパターンニンジャ。

「ドーモ、エクスプロシブです」

 カーキ色ニンジャ。

「非ニンジャにありながら見事なワザマエ。なれど所詮は我が敵では無し。カラテ無くては座して死すのみ」

 斧槍を引き抜いたナイトメアは、馬の腹を蹴って切り込んで来る。

「イヤーッ!」

 ナイトメアが横一文字に斧槍を振ると、ニンジャ腕力が引き起こした衝撃波がドマ勢を襲う。
 サムライ達は散開してこれを回避すると、そのまま別の相手と戦闘を始めた。
 固まっていられると何をしてくるか分からぬが故、ナイトメアはこの分断を誘ったのだ。



「非ニンジャのクズ! ワシのカトン・ファイアーボールは連射が効かぬと思うてか! イヤーッ!」

 サンバーンは左右の手に炎を滾らせ、ニンジャ握力で握ってボール状にすると、自身へ向かって来た3人のサムライへ投擲した。
 短時間で生成と圧縮を行った為、火力も密度も足りぬが、人1人は容易に爆殺出来る威力だ。
 サムライ達は本能的に危険を察知し、直撃コースをかわすが。

「甘いわっ!」

 サンバーンが両手を握り込むと、2つのファイアーボールは空中で爆発!
 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ