襲われる三人
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するから来なさい。お茶くらいは出すわよ。あ、風宮君は強制参加だから」
「……行きますよ」
「………まぁ、そっちの方が都合がいいしな」
そういうことで俺たちは行くことにした。
■■■
「……いつまでぼんやりしてるの」
「眠……夜……遅……」
「しゃんとしなさい」
「了解………」
どこかで聞いたことあるような声がした―――いや、俺はよく聞いているので誰かわかっていた。
「ただいま」
「おかえりなさい、会長」
出迎えたのはあの壇上で全員を沈めた女生徒だった。そして、
「わー……。おりむーにかざみんだ〜……」
やっぱり本音だった。
「まあ、そこにかけなさいな。お茶はすぐに出すわ」
「は、はぁ……」
さっきまで顔を上げていた本音は、眠いのか力を失ったように顔をテーブルに戻す。
「お客様の前よ。しっかりなさい」
「無理……。眠……帰宅……いい……?」
「ダメよ」
酷いなメガネさん。
それを見かねた一夏は本音に声をかける。
「えーと、のほほんさん? 眠いの?」
というか、こいつはどうして本音をそう呼ぶのだろうか。
「うん……。深夜……壁紙……収拾……連日……」
「へぇ。そりゃそうなるわ」
「え? 今のわかったのか?」
一夏は不思議そうにこっちを見た。
「ああ。毎日深夜まで掲示されている壁紙を張り替えているかしているんだろ」
「せいか〜い」
「すげぇ」
「それより、あだ名なんて仲いいのね」
生徒会長が腕を組んで座りながら一夏に言った。
「あー、いや、その……本名知らないんで……」
それを言ったが最後、一夏に恐怖が降り注いだ。
「一夏、覚悟はできたか?」
「え? 何でナイフを俺の首に当てるんだよ!?」
『簡単よ。本音の名前を知らないなんて死ぬべきだわ』
「ちょっと待って! 一体どこからシヴァは現れたんだ!?」
そんな疑問を知らないままシヴァに鳩尾を殴られてしまった一夏は痛さのあまり悶絶する。
「ひどい、ずっと私をあだ名で呼ぶから好きなんだと思ってた〜……」
―――パシンッ、パシンッ、パシンッ
シヴァの鞭打ちで一夏はさらにダメージを食らった。
「本音、嘘をつくのはやめなさい」
「てひひ、バレた。わかったよー、お姉ちゃん〜」
と、意外な事実を知ってしまう。
「お、お姉ちゃん?」
「え、ええ。私は布仏虚。妹は本音」
「むかーしから、更職家のお手伝いさんなんだよー。うちは、代々」
「うわっ、かわいそ〜」
と、引きながらそっちを見る。
「なによ………」
「いや、生徒会長みた
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