第一章
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予言されていた
街中で急にだ、何処ぞの漫画雑誌の編集者期場野師気違は喚きちらしはじめた。
「あの地震は予言されていた!あの戦争は予言されていた!」
「何だこいつ」
「馬鹿なの?アホなの?」
「キチガイか?」
「ママ、あのおっちゃん頭おかしいの?」
「しっ、見ちゃいけません」
周りは眼鏡をかけ黒髪を真ん中に分けた一見顔だけはいい期場野師を見て何だこいつとなった、そしてだった。
「あっ、精神科ですか」
「はい、急に喚きだしたキチガイが出まして」
「覚せい剤中毒かも知れないですが」
「とりあえず予言とか喚いてます」
「何かする前に連れて行って下さい」
人々はすぐに精神病院に連絡した、そしてだった。
救急車が来てだ、彼を確保したが。
「またこの人か」
「先週もだったよな」
「また予言とか言ったんだな」
「困った人だな」
「今度は何の予言だ」
「くっ、陰の世界政府の先兵か!」
だが期場野師は彼等を見てこう言った。
「俺は負けないぞ!人類は滅亡するんだ!」
「違いますよ」
すぐに突っ込みが入った。
「とりあえず来て下さい」
「周りに迷惑ですから」
「詳しいことは病院で聞きますから」
「ちょっと来て下さい」
「離せ!宇宙人が攻めてくるんだ!」
今度はこう喚く期場野師だった。
「俺は負けないぞ!人類は滅亡するんだ!」
「滅亡するのに何するんだ?」
「訳がわからないな」
「本当に覚醒剤やってないか?」
「本当に頭おかしいんじゃないの?」
街の人達はこう言って首を傾げさせた、そして。
期場野師は精神病院に送られてそこでもだった。
「俺は世界の為に戦っているんだ!」
「地震が起こる!電波が襲ってくる!」
「影の世界政府が狙っている!」
「宇宙人が来るぞ!」
「戦争が起こる!」
「相変わらずだな」
彼を見た医師は呆れて述べた。
「この人は」
「あの、何かです」
彼を知るナースも言った。
「この人何かです」
「予言とか人類滅亡とかね」
「そればかりですね」
隔離病棟の病室に一時入れられた彼をモニターで観つつ話した。
「どうも」
「まさに箸が転がってもだよ」
「今食事中ですが」
「ああしてね」
彼が持っている箸が落ちた、すると。
「予言されていた!人類は滅亡する!」
「ああだからね」
「相変わらずですね」
「何があってもね」
「予言ですね」
「人類滅亡だよ」
「あれで薬物はしていないですね」
「全くね」
医師は答えた。
「反応はこうしてここに来た時いつもだよ」
「薬物検査をしていますね」
「しかしね」
それでもというのだ。
「一度もだよ」
「反応は出ていないですね」
「そして
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