第一章
[2]次話
下手な哲学書
大学生の前川美利茶色にした長い波がかった髪の毛とすっきりした顎と奇麗なカーブを描いた眉に二重のはっきりした切れ長の目と小さなピンクの唇を持ち一六七程の背でスタイルもいい彼女は本が好きでよく読む。
それでだ、同じ学部の本田聡子腰までのかなり量の多い黒髪に童顔でやや細面であり一五〇位の背で胸の大きい彼女に聞いた。
「最近哲学書とか読もうかなって思ってるけれど」
「哲学書?」
「そう、ラノベや歴史の本や純文学以外に」
そうした本以外にというのだ。
「そうした本もね」
「読むの」
「そう思ってるけれど」
こう言うのだった。
「何かいい本ないかしら」
「哲学書ね」
一呼吸置いてからだ、聡子は答えた。今は昼で二人で一緒にキャンバスの中の食堂の一つで共にカレーを食べている。
「そうはいっても私そうした本は」
「読まないの」
「そうなの」
こう言うのだった。
「ラノベとか純文学は読んでも」
「それでもなの」
「だからね」
それでというのだ。
「残念だけれど」
「アドバイス出来ないの」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「別にね」
聡子は美利に話した。
「先輩が言うには哲学書だからいいっていうのはね」
「ないの」
「だってラノベも純文学も色々でしょ」
こう言うのだった。
「いいものも悪いものもあるでしょ」
「それはね」
美利も確かにと頷いた。
「面白いのもあればね」
「面白くないのもあるでしょ」
「そこは色々よ」
「それでね」
そうであってというのだ。
「哲学書もね」
「駄目なのあるの」
「そうだっていうわ」
「哲学書だからいいっていうのないの」
「ええ、その先輩哲学書嫌いで」
そうであってというのだ。
「他の本読めばいいってよ」
「言ってるの」
「哲学書読まなくても生きていけるけれど」
それでもというのだ。
「ラノベや純文学や漫画読まないとね」
「生きていけないの」
美利はこれまでの話の流れからこう返した。
「そうなの」
「そう言ってるのよ」
実際にというのだ。
「そうね」
「そうなのね」
「これがね、けれど美利が読みたいのなら」
聡子はそれならと返した。
「読めばいいわ」
「止めないの」
「人が読む本止める権利なんてないでしょ」
それこそというのだ。
「誰にもね」
「だからのね」
「哲学書読みたいならね」
美利がというのだ。
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