第三章
[8]前話
「ストーカーもつきかねないから」
「これまでそんなことなかったけれど」
「だから地味な外見だったから」
それでというのだ。
「そうだったのよ、けれどね」
「これからはなのね」
「そう、気を付けてね」
実に真剣な言葉だった。
「いいわね」
「そう言うなら」
「スタイルが出る服は抑える、そしてメイクもあまり派手にしない」
「ナチュラルメイクね」
「そうしてね、いいわね」
「大学だと」
「そう、気を付けてね」
こう恵利に言うのだった。
「その外見でいくなら」
「これからは」
「そうするわね」
こう話してだった、そしてだった。
彩も頷きそのうえで次の日から学校でも美人であったが。
露出は少ない服で通しメイクもナチュラルなものにした、ヘアスタイルはそのままだったがその二つを行うとだった。
男子学生には美人だと言われても言い寄られたりされたりすることはなかった、それで恵利に言ったのだった。
「メイクやファッションも考えないと駄目なの」
「美人になってもね、あまり刺激することはね」
異性をというのだ。
「避けないとね」
「駄目なのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「注意してね、そっちの気がない私もぐっときたから」
そうしたものだったからだというのだ。
「いいわね」
「女の子もって」
「注意してね、それで今度のコンパはね」
恵利は今度はそちらの話をした。
「カラオケだけれどどう?」
「カラオケ?」
「また女子会でね。どう?」
「私アニメとか特撮の曲しか歌えないけれど」
「それでも充分よ、行きましょう」
「それじゃあ」
恵利の言葉に笑顔で頷いてだった。
彩はそのコンパにも参加した、この時の服も露出は少なくメイクも穏やかで極端に注目されなかった。だが。
歌は上手でそちらでは注目された、そして彩もその上手さに感化されてアニメや特撮の曲を歌う様になったのだった。
人数合わせだったのが 完
2025・5・26
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