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人数合わせだったのが
第二章

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 とびきりの美人、自分よりスタイルがよくてはっきりしたやや垂れ目の大きな黒目がちの二重の目にピンクの奇麗な唇に細く見事なカーブを描いた眉に長い髪の毛をうなじを見せて団子にした足首までのオレンジと白の横縞の身体にぴっしりとしたワンピースの彼女を見て恵利は仰天して彼女に尋ねた。
「貴女誰?」
「橘彩だけれど」
「嘘でしょ」 
 思わずこう言ってしまった。
「彩って」
「実はヘアサロン行ってお店で服も選んでもらって」
「お洒落したの」
「メイクはお姉ちゃんに教えてもらって」
 そうもしてというのだ。
「やってみたら」
「そうなったの」
「そうなの」
「別人じゃない」 
 恵利はまた思わず言ってしまった。
「物凄い美人よ」
「そうかしら」
「そうよ、まあ兎に角ね」
 彩にあらためて言った。
「コンパはじめましょう」
「女子会ね」
「それで飲んで食べて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「楽しむのね」
「そうしましょう」 
 彩に落ち着きを取り戻して告げた、そして店の中に入ると他の参加者の女の子達も彩を見て言った。
「何この娘」
「滅茶苦茶美人じゃない」
「恵利ちゃんこんな美人さんとお友達だったの」
「これは女の子でも惚れるわ」
「奇麗過ぎるわよ」
「そ、そうなのよね」
 恵利は戸惑いつつも応えた。
「この娘美人なのよ」
「名前何ていうの?」
「確かここにいる皆大学同じよね」
「何学部?」
「好きな食べものは?」
「それは」
 彩は女の子達に普通に応対した、そしてだった。
 コンパは楽しく進み楽しく終わった、終わってから恵利は彩と一緒に帰り道を歩きながらこう言った。
「いや、今も驚いてるわ」
「そうなの」
「貴女があまりにも美人だから」
 それ故にというのだ。
「本当にね」
「そんなにかしら」
「そんなによ、しかしね」
「しかし?」
「女の子だけでよかったわ」
 今回のコンパはとだ、恵利は心から思った。
「男の子もいたらね」
「私声かけられてたかしら」
「絶対にね、言い寄られていたわよ」
「そうだったの」
「女の子でも興味持ったし私だって」
 彩の見事な顔立ちと髪の毛それにスタイルを見てごくりとなりつつ言った。
「その気はないにしても」
「えっ、私女の子は」
「襲わないから安心して、言い寄りもしないから」
「だったらいいけれど」
「美人過ぎるわ、だから気を付けてね」
「男の子に言い寄られるから」
「そう、そしてね」
 そうなってというのだ。
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