暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
嵐を起こす生徒会長
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 翌日。SHRと一時限目の半分を使っての全校集会が行われた。

「なぁ一夏」
「何だ?」
「とりあえずこれ。白式の雪羅をシールドモードで使う時の使用案」
「えっと、『エネルギー弾の面積に合わせてピンポイントに展開』ってどういう意味だ?」
「いや、シールドモードって結構幅が大きいだろ。それを銃弾の面積に合わせて自動展開してみてはどうだという使用案。それなら少しでもエネルギーの負担量を減らせるかと思ってな。というかそれでわからないならYouT○beでマク○スに出てくるピンポイ○トバ○ア」

 昨今のロボットアニメというものは案外活用できるものが多かったりする。

「ああ。あれね」

 どうやら一夏も知っているようだ。さすがは男の子とでも言うべきだろうか。

「それでは、生徒会長から説明をさせていただきます」

 ふとそんな声が聞こえると、どこで見たような感じの女生徒が前にいた。その声でさっきまで騒がしかった生徒たちの声が静まっていく。

「やあみんな。おはよう」

 次に別の人間が現れた。

(ああ。あれが簪さんのお姉さんか………)

 確かに美人だが、俺は簪さんの方がいいと思った。特に浴衣姿はシヴァにも劣らない美貌を放っていたと言える。

『確かにあれはいいと思ったわ』

 ほら、シヴァも賛同してくれている。

「祐人」
「? 何だ?」
「あの人だ、昨日俺を遅刻させた人って………」

 その声を聞いた瞬間、俺は警戒を強めた。

「さてさて、今年は色々と立て込んでいたからちゃんとした挨拶がまだだったね。私の名前は更職楯無。君たち生徒の長よ。以後、よろしく」

 にっこりと頬笑みを浮かべるが、簪さんの浴衣姿の方を取ると思う。うん。というか周りが熱っぽいため息が漏れているが、そいつらはレズなのか?

「では今年の一大イベント学園祭だけど、今回に限り特別ルールを導入するわ。その内容というのは」

 閉じた扇子を慣れているかのように取り出し、横へとスライドさせた。そして後ろの空中投影ディスプレイが浮かび上がり、

「名付けて、『各部対抗織斑一夏・風宮祐人争奪戦』!」

 小気味のいい音を立てて扇子を開き、それに合わせてディスプレイに俺と一夏の写真が映し出された。

「え……」
『ええええええええ〜〜〜〜〜〜〜っ!?』

 俺たちは咄嗟に耳を塞ぎ、割れんばかりの叫び声をやり過ごす。その時に冗談ではなくホールが文字通り揺れた。そして突き刺される視線。

「静かに。学園祭では毎年各部活動ごとの催し物を出し、それに対して投票を行って、上位組は部費に特別助成金が出る仕組みでした。しかし、今回はそれではつまらないと思い―――」

 そして俺たちをセンスで指し、

「織斑
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