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故郷のフランスは寒いので
第一章

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                故郷のフランスは寒いので
 ふわりの家族である国崎家の面々もそれぞれ旅行に行く時がある、実は母の百合子の趣味の一つでありパートの合間に格安ツアーで行っている。
 それで今回は広島に日帰りで行って帰ってきたが。
「暑かったわ」
「厳島だよな、行ったの」
「そうよ」
 息子の洋介にその通りだと返した。
「やっぱりよかったわ」
「あそこ独特だよな」
 洋介もこう返した。
「厳島ってな」
「海の中に矢代があるなんてね」
「他にないよな」
「そうした場所だからね」
 それでというのだ。
「観てるとね」
「凄いよな」
「昔からあってね」
 百合子は笑顔で話した。
「平清盛さんも参拝して」
「平家の守り神だったな」
「それで毛利元就さんもね」
 この戦国大名もというのだ。
「お参りしたのよ」
「そうした場所だな」
「それでね」 
 そうであってというのだ。
「参拝するとね」
「歴史も感じられてか」
「あの神宮にしかないものも見られて」
「いいんだな」
「そう、だからね」
「行ってよかったか」
「そう思うわ」 
 こう言うのだった。
「暑かったけれど」
「それでもか」
「ええ、ただ本当に暑くて」
 このことにさらに言った。
「五月に思えなかった」
「今日こっちも暑かったよ」
 洋介もこう返した。
「神戸もな」
「西日本全体が夏日だったのよね」
「みたいだな、暑くてな」
 それでというのだ。
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