第二章
[8]前話
「春だってな」
「夏日あるからな」
「だからな」
それでというのだ。
「そうした日もな」
「気を付けるんだな」
「そうだ」
絶対にというのだ。
「そうするんだ」
「ふわりの為だな」
「ふわりに何かあったら嫌だろ」
「決まってるだろ」
洋介は即座に答えた。
「やっぱりな」
「だったらな」
それならというのだ。
「いいな」
「暑さには気を付けるんだな」
「むしろ俺達以上にな」
「ふわりについてはな」
「暑さには気を付けて」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「やっていくか」
「水も多めにやるぞ」
「そうだよな、しかも犬って体温調整大変だな」
「舌からしか汗かかないからな」
文太はそれでと話した。
「だから舌出すんだよ」
「よくな」
「そうしたことも考えてな」
「それでか」
「ああ、本当にな」
息子にさらに話した。
「気を付けていくぞ」
「そうするか、ふわり今日は暑いからな」
洋介は早速彼女に声をかけた。
「散歩は遅くな、俺はその時仕事だけれどな」
「俺が休日だから連れて行く」
「お袋とだな」
「行って来るからな」
「宜しくな」
「任せておけ、ふわりもいいな」
「ワン」
ふわりはそれならと応えた、彼女も家族の気遣いがわかっていたので嬉しかった。それで尻尾を振って応えたのだった。
犬と日本の気候 完
2025・5・23
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ