第二章
[8]前話
「ニャア」
「ウニャア」
「ウニャン」
「ミャア」
「ニャンニャン」
「ニャオン」
「ミャウ」
「只今、皆」
漆原は猫達に笑顔で挨拶をした。
「帰ってきたよ、じゃあご飯あげるね」
「ニャア」
猫達はそれならと応えてだった。
彼についていってリビングでだった。
猫達にキャットフードにミルクをあげた、そのうえで母に言った。
「皆今日もよく食べてるよ」
「それは何よりね、今日も皆元気だしね」
「動き回ってたんだ」
「それでよく寝てね」
そうしてというのだ。
「おトイレもね」
「そうだったんだね」
「ええ、ただうちは皆猫好きだけれど」
母はこうも言った。
「あんたは凄いわね」
「大好きだよ」
「それで一番好かれてるわね」
「有り難いことにね」
「それで幸せね」
「幸せだよ」
一も二もない返事だった。
「好きな相手に好かれてるんだから」
「そうよね」
「うん、だからこれからもね」
母に笑顔で話した。
「猫達と暮らすよ」
「むしろ猫なしでは駄目ね」
「やっていけないよ」
とてもというのだ。
「僕は」
「そうよね」
「だから」
それ故にというのだ。
「これからブラッシングもするよ」
「それぞれの子達を」
「そろそろしておかないとね」
猫達の毛を見つつ言った。
「やるよ」
「ブラッシングも楽しいわね」
「猫のことだからね」
だからだというのだ。
「そうだよ」
「そうよね、じゃあね」
「晩ご飯食べたらやるよ」
微笑んで言った、そして猫達にブラッシングをして家に帰ってきた父とも猫の話をした。そうしてだった。
漆原は猫達と共に暮らした、やがて猫カフェで知り合った猫好きの介護職の女性と親しくなり彼女と結婚した。そして夫婦で猫を愛したのだった。彼は幸せだった。
猫に愛されれし者 完
2025・5・22
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