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世界の礎
第十八話 一つの大陸その十二

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「それでそう言われているのならな」
「有り難いですね」
「実にな」
「住みやすいならですね」
「それだけいい国ということでな」
「義青様としてはですね」
「そうした国でなければだ」
 さもないと、というのだ。
「ならない」
「絶対に」
「幾ら強くともな」
「民が暮らしにくいならば」
「それは支持を得ていないということでな」
 民達からというのだ。
「やがてだ」
「叛乱も起こりかねない」
「そしてだ」
 反乱が起こりというのだ。
「滅びかねない」
「そうなるので」
「住みやすいと言うならな」
「よいことですね」
「そうだ、民の支持なくしてだ」
「国は成り立たない」
「若し私が私のことだけを考え」
 そうしてというのだ。
「私だけの政を行えばな」
「その時は」
「民はその分暮らしにくくなり」
「支持を得られない」
「そうなる、だからな」
 それでというのだ。
「これからもだ」
「民の支持を得られる政をですね」
「していく、世界の礎を築く中でな」
「支持も得る」
「そうする、私は媚び諂いは嫌いでだ」
 これもまた義青の考えである、彼は相手が仮に大国の国家元首であっても礼節を弁えつつも膝を屈しない。そして誰にも傲慢に接しない。
「民に対してもな」
「同じですね」
「媚び諂う政は行わない」
「左様ですね」
「安易な人気取りではなく」
 そうした政策を採らずというのだ。
「しかとだ」
「向き合った政ですね」
「民そして国の為になるな」
「政を行われますね」
「それでいく、そしてだ」
「世界の礎を築かれ」
「民を住みやすくもする」
 そうするというのだ。
「これからもな」
「左様ですね」
「それが政だと考えるからな」
 こう言ってだった。
 義青は地下世界も掌握していった、そしてそれも順調であった。


第十八話   完


                2025・3・1
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