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世界の礎
第十八話 一つの大陸その八

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「地下世界でも屯田を行っているな」
「開墾と」
「そこに失業者や行くあてのない者を送ってな」
「入植もさせますね」
「餓える者はいないことだ」
 国家にというのだ。
「国家の最大の務めは民を餓えさせないことでな」
「それを行い」
「そして民が餓えるとな」
 そうなればというのだ。
「生きる為にだ」
「賊にもなりますね」
「叛乱も起こす」
 そうもなるというのだ。
「そして国が乱れるからな」
「餓えはないことですね」
「もっと言えば民を豊かにすることだが」
 国の務めはというのだ。
「まずはだ」
「餓えさせないことですね」
「だからだ」
「開墾を行い」
「開拓、開発とな」
「屯田も行いますね」
「屯田はいいものだ」
 この政策はというのだ。
「普段は農業を行えてな」
「収穫を得られます」
「そして何かあればだ」
 敵が来ればというのだ。
「戦える」
「だからですね」
「非常にだ」 
 こう言っていいまでにというのだ。
「優れたものだ」
「だから義青様も積極的に行われていますね」
「そうしている」
 まさにというのだ。
「地下世界でもな」
「左様ですね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「農地も拡大してな」
「収穫も上げていく」
「そして民が作物を口にしてだ」
「餓えない」
「そうしていくのだ」
「そうなのですね」
「まずは食べることだ」 
 それからだというのだ。
「それからだ」
「全てがはじまる」
「だから建国してな」
 メソポタミアでのことを話した、今では遠い昔だがそれでもその時のことを思い出してそうして話したのだ。
「あの時もだ」
「最初にお米やジャガイモを出されましたね」 
 その時から共にいるカニが応えた。
「そうでしたね」
「そうだった」
 まさにというのだ。
「私もな」
「そうされましたね」
「麦だけではだ」
 その時に最初からあった作物の話をした。
「生産力が足りずな」
「人口も増えない」
「そしている民達もだ」
 その彼等もというのだ。
「足りない」
「満腹ではない」
「それではことを進めるにあたってだ」
「遅れるので」
「それでだ」
 そうなるからだというのだ。
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