第二章
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「食うからな」
「いつも沢山あるのね」
「西瓜だってな」
「美味しいわ、それでバイト代も貰えて」
それも中学生の美香にとっては毎日かなりの額をだ。
「嬉しいわ」
「そうか、じゃあ来年も来てくれるか?」
「ええ、それに」
美香はさらに話した。
「高校もね」
「農業高校行くか?」
「そうしようかしら」
「じゃあ僕八条大学の農学部で」
赤城は美香の横に座って一緒に三角形に切った冷えた西瓜を食べつつ話した。
「高校はあそこの農業科だから」
「高等部の」
「そこに行くか?」
「そうしようかしら、バイトしたら向いてる感じするし」
実際にやってみて思っていることだ。
「だったらね」
「そう思うなら来年また来てくれるかい?」
赤城はそれならと話した。
「そしてバイトをしながら」
「考えればいいのね」
「それでどうかな」
「そうね」
美香はそれならと応えた、そしてだった。
夏休みは塾とアルバイトに励んだ、それは冬休みもそれはそれで農業関係は仕事があった。ハウス采配を手伝い。
春休みは本格的な農業のはじまりの準備、夏は当然だった。
アルバイトをした、そして二年生が終わった春休みの時だった。
「私八条高校の農業科に行くわ」
「そうするのか」
「農業やるのね」
「長いお休みの間ずっと叔父さんのお家でアルバイトさせてもらって」
両親に家で話した。
「それでいい感じだったし向いているし」
「だからか」
「それでなのね」
「決めたわ、それでね」
そのうえでというのだ。
「大学行くとしたら」
「農学部か」
「そちらに行くのね」
「どちらにしても農業に進むわ」
そちらの道にというのだ。
「アルバイトでお金貰ってお昼もおやつも貰ってるし」
「農業は食べるものを作ることだしな」
「それがお金になるしね」
両親も言った。
「そっちに進むとね」
「食べることもいけるしな」
「それじゃあね」
「お前が進みたいなら進め」
「そうするわ」
こう言ってだった。
美香はそちらの道に進んだ、そしてだった。
農業を学びやがてそちらの道で生きることになった、そのうえで美味しい農作物を楽しんだ。それは素晴らしい人生となったのだった。
農業でアルバイト 完
2025・5・21
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