白き極光編
第1章
アタック・ザ・オクトパス?イエス!アイム・オクトパス!
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方向とは別の支流へと飛ばされてしまった。
「ごぼぼっ! くそ、あのやろ…あぶっ! 思い切りぶん殴りやがっ…ごぼっ!」
激しい流れでないとはいえ、戦闘のダメージが残っている為に上手く泳げない。
「マッシューーー!!」
エドガーは離れていくマッシュへ大声で呼び掛ける。
「後は自分でなんとかしろーーっっ!!」
わりと冷たい? 否、これは信頼である。
それを理解しているが故、マッシュも相手に見えているかは別にしてサムズアップで答えた。
「…大丈夫かしら…」
「…多分大丈夫さ…多分」
「うむ…大丈夫…じゃろう、多分」
一行は一抹の不安を感じながらも、無情に進むイカダの上ではマッシュの無事を祈るしか無いのである…。
「あの支流は…確かドマの方へ流れていたはず…上手くドマ王国に保護されれば良いが…」
地図を見ながらエドガーは弟を案じるが、今はバナンをナルシェに送り届けるのが先決だ。
「マッシュが修行で身に付けた鋼の肉体を信じるのじゃ…」
「はい…」
ティナにとっての旅の起点となった炭鉱都市ナルシェ。
今再び、彼女はあの街へと足を踏み入れる事になるのだ。
決して歓迎される再訪ではないと知りながらも、人と幻獣の未来を掴む為に、帝国の生み出す悲しみの連鎖を食い止める為に、ティナはこの歩みを恐れないと決めたのだ。
「…ロック…コルディ…マッシュ…」
今は離れた場所でそれぞれに戦っている仲間達を思いながら、ティナは水平線の彼方に見える小さな灯に目を細めた。
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