白き極光編
第1章
アタック・ザ・オクトパス?イエス!アイム・オクトパス!
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ードは、水中へ真っ逆さまに落下!
なおも錯乱状態は続き、手脚をバタつかせてもがきながら川底の岩に繰り返し激突!
ウェットスーツが裂け、シュノーケルメンポにヒビが入る!
「ゴボッ…! ゴボボボボ…!! ……ゴポッ……」
本能的に酸素を求めて手が水を掻くが、身体は全く言う事を聞かずに浮上が叶わない。
やがて水面を暴れるような飛沫は減り、そして消え、最後に…。
「サヨナラ!」
爆発四散と共に巨大な水柱が上がり、周囲に水滴を撒き散らした。
さすがに敵ニンジャとはいえ、その無惨過ぎる最後に、オルトロス含め一同は合掌した。
が、空気感はすぐにウォーターボードが現れる前のそれに戻った。
何故ならば、そもそもの障害であるオルトロスは未だそこにいるからである。
「なんや邪魔が入ってもうたけど…そこのカワイコちゃん! わいとデートしてんか〜!」
男性が女性をエスコートするかのように無駄に洗練された無駄に優雅な所作で手(タコ脚)を差し伸べるオルトロス。
「やいやいタコもどき! アホ言ってねぇで大人しく道を開けねぇと…その丸い頭の上にもひとつ丸いタンコブこしらえてやるぞ!」
経験則に無い態度を取るオルトロスに恐怖を抱くティナの前にマッシュが出て、ジャブを打ち込むモーションで威嚇する。
「ちょ、カワイコちゃんが見えへんやろがい! どかんかい筋肉ダルマ!」
自身の視界からティナを隠された事に腹を立てたのか、オルトロスは突如として激昂し、振り上げた触手をマッシュの脳天目掛け振り下ろした!
「うおぉっ!?」
マッシュは両腕をクロスさせて受け止める!
その振動はマッシュを伝ってイカダを大きく揺らす!
「いぃってぇっ!? お前の怒りの沸点がサッパリ分からねぇぞ!?」
「やかましいっ! 毎日毎日流れる川とモンスターの鳴き声しか目と耳に入らんわいの、ほんのささやかな目の保養すら邪魔する筋肉ダルマめ!」
バシーン! バシーン!
何度も何度も叩き付けられる触手パンチ!
「うおっ! ま、まずい! このままだとさすがにイカダが持たない! マッシュ!」
「合点っ!」
エドガーの声色でその意図を察したマッシュは、オーラキャノンの要領で両手に『気』を流し込むと、振り下ろされたオルトロスの触手目掛けてカウンターパンチを叩き込む!
打撃は粘膜で有効打にならないが、拳に纏わせた聖なる『気』によるダメージは触手を容赦無く焼く!
さらに『気』が緩衝材となってイカダへの衝撃を緩和!
「あばばばば!? なんやなんやなんやコレぇっ!?」
正体不明の攻撃に、オルトロスは飛び退く。
岩壁に触手を這わせて身体を器用に固定し、一行を見下ろす。
「タコ
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