白き極光編
第1章
アタック・ザ・オクトパス?イエス!アイム・オクトパス!
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行かずとも追い払うくらいは…」
「モンスター…だろうからのう…うぅむ…」
エドガーとバナンも、どうにも気の抜けるオルトロスに完全に毒気を抜かれてしまっている。
と、そこへ…。
「コーッ…コーッパ…」
謎の呼吸音。
一行が音の出所へ目を向けると、突然水中から鈍色をした小型の銛が飛び出した!
「危ないっ!」
エドガーが剣を抜いて下から上へ切り上げると、バナン目掛けて放たれた銛は弾かれて狙いを逸れる。
「っ……!」
しかし、弾いただけでエドガーの腕が痺れ、剣は刃こぼれ! なんたる強度と射出初速か!
「イヤーッ!」
奇襲に失敗した襲撃者は水中から飛び出し、少し離れた岩場に着地した!
「コーッ…ドーモ、ウォーターボードです! コーッパ!」
全身を黒いウェットニンジャ装束で覆い、顔には水中ゴーグルとシュノーケルメンポ。
両の手脚にはスクリュー装置を備え、水中での高い瞬発力を実現している。
これをフルに活用した水中体当たりは、バイオカジキマグロめいてそれだけで相手を死に至らしめるだろう!
「コーッ! 水路を選んだのが運の尽きよ! ソウカイ・シックスゲイツの『六人』たるこの俺のアクアカラテ、その本領を」
「邪魔せんといてんか!」
オルトロスが勢い良く触手を伸ばし、ウォーターボードの鳩尾へ強烈な突き!
「グワーッ!?」
エドガー一行しか標的として見ていなかったウォーターボードは、無防備のままこれを受けて転倒!
受け身を取ってオルトロスを睨む!
「ヌゥーッ! モンスター風情が帝国の、ニンジャの邪魔をするか! コーッ!」
両腕に手甲めいて装備した装置には、スクリューの他に銛の射出機構も備わっている。
バナンへのアンブッシュに使用したのもこれだ。
「イヤーッ!」
右、そして左の順に銛発射!
オルトロスは素早く水中へ潜行して銛を回避し、息を潜める。
「コーッ! くそっ、ならばバナン=サンからだ!」
「皆耳を塞げ!」
エドガーの合図で、全員が両手で耳を覆う。
彼の手に握られているのは、先端にパラボラのようなパーツが付いた金属製の管楽器めいた機械。
「これでも食らえ! ブラストボイス!」
手元のボタンを押すと、複数の音波がわざと噛み合わぬようセッティングされた不協和音として放たれる。
「グワーッ!? 音響兵器!!」
ブラストボイスは指向性の不快な音波を放ち、鼓膜を伝達して相手の脳へダメージを与える非人道的機械武器だ。
なまじ常人より優れた聴覚を持つニンジャであるが故、その効果は絶大だ。
「オゴーッ! アバババッ!」
頭を抱えてふらついたウォーターボ
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