第十幕その九
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「剣闘士にはならないである」
「そうなんだね」
「軍人として戦うである」
「コロシアムでも」
「そうするである」
「じゃあ今度してみる?」
臆病ライオンはそれならと提案しました。
「熊センタ―のコロシアムでね」
「そうであるな、大会に参加してみるである」
「それじゃあね」
「貴殿は参加しないであるな」
王様は臆病ライオンに彼自身はと尋ねました。
「そうであるな」
「うん、僕はスポーツは好きだけれど」
それでもとです、臆病ライオンは答えました。
「格闘技とか戦いはね」
「好まないであるな」
「必要な時、皆を守る時に戦うけれど」
そうするけれど、というのです。
「普段はね」
「戦わないであるな」
「競技でもね」
「そうした考えであるな」
「昔からね」
「臆病ライオンさんは争いを好まないからね」
ラベンダー熊はそれがどうしてかわかってます、オズの国でそのことはとても有名なことの一つだからです。
「だからだね」
「うん、そうしたことはね」
「本当に性に合わないね」
「優しく平和でいられたら」
そうであるならというのです。
「僕はね」
「それでいいね」
「そうだよ」
実際にというのです。
「スポーツ自体を楽しむよ」
「これからもだね」
「そうしていくよ」
「無闇に争いや血生臭いものを望むことはオズの国にはないしね」
カエルマンも言いました。
「臆病ライオン氏のその考えは正しいよ」
「そうですね」
クッキーもまさにと頷きました。
「そうした考えはです」
「あるべきじゃないね」
「外の世界でもそうですね」
「剣闘士の人達が実際にはそうは死なされなかったこともね」
「いいことで」
「オズの世界でも臆病ライオン氏の様な考えもね」
競技でも戦うことは好まないというそれもというのです。
「あっていいよ、勿論スポーツだから格闘技をやってもね」
「いいことですね」
「そう思うよ、ボクシングやフェシングもね」
「楽しんでいいですね」
「そうだよ、スポーツマンシップとルールを守って」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「楽しむことですね」
「大事なのはね」
それはといいますと。
「スポーツマンシップとルールを守る」
「その二つですね」
「アイドルの応援もね」
こちらもというのです。
「ちゃんとマナーを守ってね」
「応援することですね」
「そうだよ」
まさにというのです。
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