第二章
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「そしてね」
「娘さん迎えに行くわね」
「その帰りにあの娘とスーパーでお買いものして」
「帰ったらそこで買った食材で晩ご飯を作って」
「旦那が帰ってきたら家族でね」
一家でというのだ。
「食べるわ」
「そうしているわね」
「本当に暇がないわ」
そのスケジュールはというのだ。
「全くね」
「そうよね」
「けれどね」
「充実してるわね」
「ええ、だから夜はよく寝られて」
「程よく疲れているから」
「朝起きてね」
早くにというのだ。
「またね」
「頑張るわね」
「そうしていくわ」
恵美子にスマートフォンで笑顔で話した、そしてだった。
それが終わるとだ、祥子はハヤシライスを食べ午後も動いた、在宅ワークとジムの次は自分そっくりの娘を車で迎えに行ってだった。
一緒にスーパーで買いものをして夕食を作り夫が帰ると一家で食べた、そこで穏やかな面長の顔立ちで黒髪を短くした一七〇程の背の痩せた夫に言われた。
「今日も美味しいよ」
「有り難う、そう言ってくれるのね」
「編集部にいると中々ね」
「忙しくてね」
「うちはホワイトでね」
そうした会社でというのだ。
「グループ全体で」
「定時に帰られることが多いわね」
「けれど忙しいとね」
「残業もするわね」
「けれど家に帰れば」
そうすればというのだ。
「こうして美味しいご飯を食べられることがね」
「嬉しいのね」
「お風呂も入られてね」
「じゃあ食べ終わったら」
「お風呂入るよ」
「そうしてね」
「お風呂場も奇麗だし」
祥子が常に奇麗にしていてだ。
「嬉しいよ、本当にいつも有り難うね」
「私はしていることをしているだけで」
「ママいいママよ」
娘も言ってきた。
「いつも家事をして働いてね」
「そうなのね」
「いいママよ、私大人になったらママみたいになるわ」
こうも言うのだった。
「絶対に」
「ママみたいになるの」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「私も頑張るね」
「そう言ってくれたら嬉しいわ、頑張ってね」
「うん、頑張るね」
娘は笑顔で言った、祥子はそんな娘を見て明日も頑張ろうと思った。夫の言葉も励みになり。
そして実際に次の日も頑張った、そうして充実した日々を過ごしていった。すると家はずっと平和で笑いが絶えなかった。恵美子もそれは同じで二人は充実した主婦の生活がどういったものかをわかり合いつつ幸せに暮らしていったのだった。
主婦の仕事 完
2025・5・20
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