第二章
[8]前話
ピンクハウスの真理香を見てだった、部員達は思った。
「やっぱりですね」
「部長女の子ですね」
「それもファンシーな」
「乙女ですね」
「ええ、こっちが趣味なのよ」
真理香自身そうだと答えた。
「アクセサリーもだしね」
「お部屋もですね」
「乙女ですね」
「アリスな感じで」
「女の子ですね」
「そういうのが好きなの。皆だってね」
それぞれ今時の女の子になっている部員達に話した。
「そうでしょ」
「部活のあれは伝統ですからね」
「レディースなのは」
「それだけのことで私自身は」
甘いミルクティーを飲みつつ話す。
「こうした趣味だから」
「私達もです」
「部活は慣れたらこうです」
「レディースじゃないです」
「そうなのよね。イケメンって言われても」
真理香は今度は困った顔で話した。
「中身はね」
「女の子ですね」
「イケメンじゃなくて」
「乙女ですね」
「ええ、そのことがわかって欲しいわ」
誤解している人にはとだ、こう話してパジャマパーティーをした。そして大学に入ってから同級生の高橋長治中性的な顔立ちで黒髪をロングにしたすらりとした長身の彼と交際したが。
彼は笑ってだ、今は常に可愛い服装とアクセサリーに身を包んでいる彼女に高校時代の写真を見たうえで話した。
「中身が女の子ならいいんじゃない?」
「そう言ってくれるの」
「レディースでも喧嘩とかしなくて」
そしてというのだ。
「校則も交通ルールを守るなら」
「いいのね」
「僕はそうそう思うよ、君は君だよ」
「そう言ってくれて嬉しいわ」
真理香は心から笑顔になって言葉を返した。
「それならね」
「そうなんだ」
「ええ、じゃあ私も」
真理香もと言うのだった。
「貴方自身をね」
「見てくれるんだ」
「私を見てくれる貴方をね」
「僕は空手部で格闘技とか好きだけれどいいんだ」
「ええ、ありのままの貴方を見るわ」
笑顔で言ってだった。
真理香は格闘技好きの彼とファンシーなまま付き合った、するとお互いに影響し合いどちらもファンシーも格闘技も好きになった。だがレディースの色は全くなくなっていた。
イケメンレディース総長 完
2025・5・20
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ