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星河の覇皇
第八十八部第四章 当直任務の様にその二十八

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「それでは国境警備もな」
「あるポイントは充実していても」
「全体となるとな」
「難しいですね」
「国防は国境だけではない」
「確かに国境警備は重要ですが」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「その国家の領土全体の防衛だ」
「それが役目であり」
「各国と接している場所はな」
 国境のそうした部分はというのだ。
「どうしてもな」
「警備も重要ですね」
「人の行き来が生じる」
「それならばですね」
「自然とだ」
「そちらに集中します」
「そこで連合の辺境の様な」
 所謂外縁部と接している国境である、連合は広大でその国境は実はその殆どが銀河のまだ連合領土となっていない宙域と接しているのだ。
「無人とされるな」
「そうした地域の警備は」
「なおざりになる」
「二の次ですね」
「そうなっていてな」
「警備がおろそかで」
「そこから出国する者が出ていた」
 連合からである。
「不法にな」
「犯罪行為を犯した者や」
「アナーキストがな」
 連合の統治を否定して出た者がだ、そしてそこで真に自由な社会を築こうというのだ。
「出ていっていてだ」
「常に外縁部の問題がありました」
「そして最近までは」
「百億単位で存在していました」
「だがその外縁部の問題もな」
「中央政府軍も国境警備にあたります」 
 各国軍だけでなくというのだ。
「ですからですね」
「もう起こることはない、それを定めたのがな」
「あの作戦でしたね」
「それに参加した」
 大尉はというのだ。
「そうだった、しかしな」
「それでもですね」
「危険はあった」
 そうした一方的な掃討作戦でもというのだ。
「やはりな」
「戦闘を行うので」
「矢面には義勇軍が立ったが」
 そして剣であり盾であったというのだ、連合軍は実戦経験に乏しいので戦争自体を知るサハラの難民達から構成した彼等を陣頭に立たせているのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「やはり戦場にいるからな」
 このことは事実でというのだ。
「どうしてもな」
「危険はあるので」
「そのことを意識してだ」
「戦っていましたね」
「そうだった、そしてだ」
「戦われていましたね」
「その経験はある」
 大尉にもというのだ。
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