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世界の礎
第十八話 一つの大陸その二

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「確かに無駄は省くべきだが」
「それでもですね」
「使うべき分野にだ」
「予算は使うべきで」
「学問、必要な分野への研究はだ」
「行うべきですね」
「地理についてもな」 
 こちらについてもというのだ。
「同じだ、自身は自分の字を書けなくともな」
「それでもですか」
「学問を振興させた偉人もいた」 
 シャルルマーニュ、カール大帝である。自分の名前を書ける様になる様に必死に努力したがそれは適わなかったのだ。
「自分が不得意でもだ」
「それでもですね」
「予算も投入し人材も充実させてだ」
「振興させますね」
「文系も理系もな」
 学問はというのだ。
「そうする、それを適当に削減するなぞだ」
「愚の骨頂ですね」
「そうした国は衰えるしだ」
 そうなりというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「行う輩もだ」
「評価は低いですね」
「その時愚か者達が賛美してもだ」
 そうしたことを行う輩共をというのだ。
「歴史は冷徹だ」
「その目は」
「そうだ、愚か者ははっきりとだ」 
 まさにというのだ。
「愚か者とだ」
「断罪されますね」
「賛美した者共は騙されていたにしろだ」
「同罪ですね」
「そうなる、愚か者に騙されるのは愚か者だ」
「同じレベルの輩かそれ以下ですね」
「そうだからな」
 それ故にというのだ。
「同じくだ」
「歴史に断罪されますね」
「そうなるものだ、多少の知恵がある人ならばわかることもな」
「愚か者はわからないですね」
「愚かを極めた輩は人ですらない」 
 義青は言い捨てた。
「極端に愚かな輩はただ頭が悪いだけではない」
「性根も悪いですね」
「相当にな、どちらも悪くだ」
 そうであってというのだ。
「どうにもならない」
「そうしたものですね」
「そしてだ」
 そうであってというのだ。
「何度もだ」
「同じ過ちも繰り返しますね」
「何年もな、そうしてだ」
「愚か者と断罪されますね」
「自分を騙している愚か者が破滅するとだ」
「同じく破滅しますね」
「愚か者は賢者に勝てない」
 決して、そうした言葉だった。
「その時は調子よくことを進められてもだ」
「やがてはですね」
「賢者に成敗される」
「そうなることが多いですね」
「そして騙されていた愚か者も同じくだ」
「成敗されますね」
「そうなる、だが私は自分を愚か者とは思っていない」 
 その様なというのだ。
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