暁 〜小説投稿サイト〜
世界の礎
第十八話 一つの大陸その一

[8]前話 [2]次話
                第十八話  一つの大陸
 義青は地下世界の掌握を進める中で言った。
「一つの大陸で構成されているな」
「はい、地下の大海の中に浮かぶ様にしてです」 
 カニが答えた。
「巨大な大陸が存在しています」
「それが地下世界だな」
「そして地下世界にあるヒカリゴケによってです」
「昼夜が生じるな」
「そしてです」
 カニは義青にさらに話した。
「その光は太陽の光と同じです」
「そうだな、そして大陸中に川が流れ」
 その地理のことも話した。
「湖も池もある、またその水が蒸気してだ」
「そうしてですか」
「雲になり」 
「その雲からですね」
「雨や雪が降る」
 そうなっているというのだ。
「そしてヒカリゴケの影響で上は青いな」
「左様ですね」
「地上の空の様にな、光の中の青の要素の為にな」
「七色の要素ですね」
「その中で青の要素が出てだ」 
 そうしてというのだ。
「空や川が青い様にだ」
「海もそうであり」
「地下世界の天井もだ」
 そこもというのだ。
「青い、一万メートル以上あるな」
「そちらもですね」
「そうなっている、そして鳥達もいる」
 地下世界にはというのだ。
「山も砂漠も森もツンドラもありな」
「自然豊かですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「地下世界はな」
「左様ですね」
「学問的にです」  
 マガモが言ってきた。
「非常に興味深い場所なのですね」
「地下世界はな、だからだ」 
 それ故にというのだ。
「学者特に理系の者達にだ」
「研究させていますね」
「地下世界のこともな」
「そうされていますね」
「学ぶこともだ」
「重要ですね」
「政においてもな、学問を軽視する政は衰える」
 義青はこうも言った。
「そこから得られるものがなくな」
「だから帝国としては」
「学問にもな」
「あらゆる分野のですね」
「力を入れているのだ」
「多くの予算を投じて」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「そうしている」
「左様ですね」
「そしてだ」
「それを国力に転嫁もしまうね」
「愚か者は無駄を省くと言ってだ」 
 そうしてというのだ。
「その分野の予算を省くがな」
「それは間違いですね」
「愚行だ」
 それに他ならないというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ