2学期開始
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
9月に入り、俺たちのIS学園生活が再開した。
「遅い!」
俺の相手はデュノア。高速切替もディアンルグの前ではただの手品でしかない。
「くうぅ」
今のは俺が飛び蹴りで着地する前に身を捻ってビームライフルによる射撃を行っただけだ。ただ、デュノアの持つ《ガーデン・カーテン》も徐々に使い物にならなくなった。
「こいつで止めだ!」
そう言って投げた《対IS用手榴弾》。ただし、これは特殊型であり、爆発と同時に敵がいる場所に向かってエネルギー弾が飛ぶ。福音のデータを流用している。
「う、うわぁっ!?」
それが宣言通り止めとなり、試合は幕引きとなった。
「あ、相変わらず強いねぇ」
「まぁ、用心棒とかしていたからな。多少の心得ぐらいはある」
「いやいや。あれで多少ってどうなの………」
それは誘拐されたことを言っているのだろう。
入院された時の話だが、あれは巻き込まれた生徒の親には話しているが他言無用ということになっている。
(あの時はマジでブチギレたからな………)
『あんなゴミクズと一緒にされたからでしょうが』
『ですが、手加減ぐらいは覚えておいたほうがいいですよ』
(おいセバス。手加減ぐらいは覚えているぞ)
などと突っ込んでいると、別の方で戦っていた一夏と凰の試合も凰の勝利で終わっていた。
■■■
「はぁ……。それにしてもなんでパワーアップしたのに負けるんだ……」
「だから、燃費悪すぎなのよ。アンタの機体は。ただでさえシールドエネルギーを削る使用の武器なのに、それが二つに増えたんだからなおさらでしょ」
「というかお前の場合は零落白夜に頼りすぎているんだ。それを無くせば少しはマシになるだろ」
と、一応口に出してみる。ちなみに今は昼食で、一夏に「白式について話がある」と言われたからだ。
「ま、まあ、アレだな! そんな問題も私と組めば解決だな!」
あ〜、なんか荒れそうだな〜。
「何を難しそうな顔をしているか。お前は私の嫁だろう。故に私と組め」
うん。荒れそうだ。
「悪い。先に行くわ」
それをわざとデュノアに言って俺は即座に退散する。
あのままいてもどうせ「祐人と組む」という発言で俺が睨まれるだけだ。まぁ、「お前みたいな雑魚と組むなら一人で戦ったほうがマシだ」と言ってやるが。
『……祐人、気付いてる?』
(………ああ。追けられているな)
と、後ろから近づいてくる人影に警戒を強める。
(セバス)
『わかっております』
セバスに指示する。それは―――誰もいないところで付いてきている人を縛れといった内容だ。
そしてアリーナに入っ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ