2学期開始
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て着替えていると、
『―――え? ちょ!? なにこれ!?』
どうやら誰かが罠に嵌ったようだ。
(よくやった)
『ええ。どうします?』
『焼却炉に突っ込んでおいたら』
(賛成)
『………まぁ、火を入れるわけではないのでいいでしょう』
少し遠慮気味にセバスはそう答え、俺は頷いた。
ちなみにだが、
「……遅刻の言い訳は以上か?」
「いや、あの……あのですね? だから、見知らぬ女生徒が―――」
「ではその女子の名前を言ってみろ」
「だ、だから! 初対面ですってば!」
一夏が遅刻したので織斑先生がご立腹だった。
「ほう。お前は初対面の女子との会話を優先して、授業に遅れたのか」
「ち、違っ―――」
いや、弁明ぐらい聞いてあげましょうよ。
「デュノア、ラピッド・スイッチを実演しろ。的はそこの馬鹿者で構わん」
………この先生、実は弟が嫌いなんじゃ………?
俺は比較的常識人のデュノアを見るが、
「それでは先生、実演を始めます」
「おう」
どうやら、俺が出るしかないようだな。
「始めるよ、リヴァイヴ―――!!」
―――パシンッ!
デュノアの道を鎖が阻んだ。
「何のつもりだ、風宮」
「いえいえ。高が遅刻程度でいくらなんでも酷いと思いまして。少しは弁明ぐらい聞いてはいかがですか? その様子じゃ何らかの妨害があったようですから」
俺の言葉に(何故か)渋々納得して一夏の発言を許可する。
そして一夏が全てを話し終えた時、織斑先生は頭を抱えた。
「デュノア、的は変更だ。風宮にしろ」
「了解」
その時、俺はほくそ笑っていたのだろう。すぐに織斑先生が俺に手加減するように言う。だが、
「無理です」
そうにこやかに答えた。
『そりゃあね。勝手に追いかけられるわ、ISを展開していないのに勝手に攻撃しようとするわで怒るわよ。ということで、お兄ちゃん変わって』
(いいぜ)
俺はすぐに答えると、中に誰かが入ってくるような感じがした。
「『さて、シャルロット・デュノア。あなたは用無しだから散りなさい』」
「おい待て! これはラピッド・スイッチの実演でお前の強さを肯定させるものではない!」
どこからともなく氷の大雨が降り注ぎ、デュノアを襲う。
「『なら簡単よ。この中でラピッド・スイッチを使って防げばいいじゃない。まぁ、この雨は無尽蔵。防げるのなら防いでみなさいな』」
シヴァの容赦ない攻撃にデュノアは奮闘するも、呆気なく敗れた。
俺は理不尽なことが嫌いだったからちょうどよかった。
「おい風宮、今のは何だ?」
「ディアンルグの特性です」
「どこがだ」
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