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母犬の尊い愛
第二章

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「コンテナの下に」
「子供達がいましたか」
「四匹。リースも痩せ細っていて」
 そうなっていてというのだ。
「明らかに健康に問題がありましたが」
「子供達もですね」
「栄養失調で脱水症状で貧血でもありまして」
 それでというのだ。
「すぐにです」
「保護されましたね」
「はい」
 そうしたというのだ。
「それで、です」
「治療されて」
「皆何とか助かりまして」
 そしてというのだ。
「男の子はパーカー、ポピーと名付け」
「女の子もですね」
「エリー、マリーと名付けて」
 そしてというのだ。
「暫く施設で一緒に暮らしてもらって」
「里親を募集したら」
「こちらに皆です」
 五匹共というのだ。
「家族に迎えてもらいました」
「そうなりましたか」
「はい、よかったです」
 笑顔でだ、グラマンはスタッフに話した。
「まことに」
「そうですね、皆助かって」
「幸せになって。リースはです」
 母親である彼女はというのだ。
「ずっとです」
「子犬達に寄り添っていましたか」
「保護した時もずっと見ていて」
 子犬達をというのだ。
「施設でもです」
「大切にしていましたか」
「寄り添って離れず」
「そうでしたか」
「ですから今もです」
「ここで一緒にいてですね」
「よかったです」
 スタッフに笑顔で話した。
「そしてこれからも」
「親子揃ってですね」
「このお家にいますので」 
 だからだというのだ。
「幸せになりました、そしてその幸せは」
「これからもですね」
「続きます」
 絶対にというのだ。
「嬉しいことに」
「そうなりますね」
「はい」 
 まさにというのだ。
「母親も子供達も」
「こんな素晴らしいことはないですね」
 スタッフはグラマンの言葉を聞いてそして犬達を見て思った、ここにも犬の親子の愛情を見てだ。それはとても素晴らしいものだと思いつつ。


母犬の尊い愛   完


                  2025・5・16
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