第一章
[2]次話
母犬の尊い愛
ケンタッキー州で保護されたシベリアンハスキーのミックスと思われる雌犬は施設に保護されてミス=ハニーと名付けられた。
彼女にはいつも一緒にいる娘がいた、白黒のその雌犬はマチルダと名付けられたが。
「ワン」
「ワンワン」
「凄く仲がいいですね」
彼女を家族に迎えた一家の主ボブ=ミッターマイヤー金髪で鳶色の目に太った大きな身体を持つ大きな工場を営んでいる彼は彼女達を保護した施設のスタッフに話した。
「この娘達は」
「親子でもですね」
「普通の親子じゃないです」
家の庭で楽しく遊ぶ彼女達を見つつ話した。
「本当に」
「そうです、この娘達はです」
スタッフはミッタマイヤーに話した。
「保護された時からです」
「こうですか」
「はい」
そうだというのだ。
「寄り添い合って」
「仲がいいですね」
「ハニーはです」
母親である彼女はというのだ。
「?せ細っていても乳をです」
「マチルダに与えていましたか」
「命を削る様にして」
「そこまで愛情深かったんですね」
「はい、そして」
スタッフはさらに話した。
「マチルダの手術の時も」
「足を怪我していて」
見れば彼女は後ろ足が一本ない。
「治療の時も切る時も」
「ハニーは心配して」
「隣の部屋でずっと励ます様にです」
娘をというのだ。
「鳴いていました」
「そうだったんですね、そんな親娘ですね」
「この娘達は」
「その愛情に応えます」
ミッターマイヤーはスタッフに約束した。
「私は」
「そうしてくれますか」
「そこまでの愛情を聞いて」
そしてというのだ。
「見ますと」
「そうせずにいられないですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうさせて頂きます」
「お願いします」
スタッフはミッターマイヤーに心から言った、そしてだった。
そのうえでだ、このスタッフは後日同じケンタッキー州の別の犬の家族を迎え入れた家を訪問した。その家では。
「ワン」
「ワンワン」
「ワオン」
「ワンワンワン」
「ワフウ」
焦げ茶の垂れ耳の雌の中型犬が四匹の子犬達の遊び相手となっていた、四匹のうち二匹は雄でもう二匹は雌だった。
「実はこの子達はです」
「プエルト=リコからですね」
「はい、私達が保護しまして」
プエルト=リコにいる現地の施設のスタッフであるクリースティーナ=グラマン若いアフリカ系の女性が答えた。
「最初は母犬、リースをです」
「保護してですね」
「子供がいると見て」
そしてというのだ。
「尋ねますと」
「案内しれくれたんですね」
「はい」
そうしてくれたというのだ。
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