白き極光編
第1章
ザ・リバーサイド・レイダース
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んぐぬおぉぉぉ…! おりゃあぁぁぁーーーっっっ!!」
熱さに耐えながら、マッシュはガーゴイルを抱えて大跳躍!
「グワーッ!? な、何をする!?」
「こうするっ!!」
マッシュが抱えたガーゴイルの身体を空中で上下逆さまにした途端、跳躍の勢いが消え、重力に従い落下開始!
「必殺! メテオストライクっ!!」
隕石めいて燃えながら落ちてくる2人に、エドガー達は慌てて散開!
直後! ガーゴイルは岩場に頭から叩き付けられた!
「アバーッ!!」
頭蓋骨粉砕&首骨折&脊髄損傷!
マッシュは叩き付けた反動を利用し、ガーゴイルの身体を遥か後方へ投げ飛ばす!
「アバッ…! ア…アースクエイク=サン…サヨナラ!!」
戦友への別れを兼ねた断末魔と共に、空中で爆発四散。
…ソウカイ・シックスゲイツの空往く魁、ガーゴイル。散る。
「ど、どうにかなったか…バナン様、ご無事で?」
「大事無い。ニンジャの襲撃を受けたのはこれが初めてだが、なんとも恐ろしい力よ。お主ら3人が揃っていればナルシェまで敵はおるまいと思っていたが、どうやらワシはニンジャを過小評価しておった」
バナンはエドガーに手を引かれ、土を払いながら立ち上がる。
「はい、決して油断してはならない存在です。…敵としても、味方としても」
「しかも鬼気迫る覚悟だったから余計に厄介だったぜ。ティナの魔法のおかげで隙が生まれて助かった。ありがとうな!」
実直なマッシュの言葉は、嘘もお世辞も含まれていない事がはっきり伝わる。
ティナは照れ臭そうにはにかんで頷いた。
「さっきのニンジャは、恐らく我々がここにいる事を仲間へ連絡したでしょう」
「うむ、増援が送られるやも知れぬし、待ち伏せもあり得る。急ごう」
エドガーの目配せに頷いたマッシュが、イカダを掴んで川へと引きずる。
川面に浮かんだイカダへ続々と乗り込むと、全員揃っている事を確認したエドガーが、木とイカダを繋いでいた縄を剣で切って再出発した。
「ティナはまだ休んでおくと良い。君の力は強大な分消耗も大きい」
オートボウガンでガンスピンを披露しつつ微笑むエドガーの気配りに、ティナも今度は素直に頷いた。
「崖上の森も少なくなって来た。レッサーロプロスの住み処は抜けたし、兄貴と俺でどうにかなるだろ」
さすがにダンカンに師事して山籠り修行を行っていただけあり、マッシュはまだまだ気力体力共に充実といったところ。
実際、その言葉の通りモンスターの影も少なくなった。
たまに川の端の水面に岩が突き出しており、そこで寝ていたモンスターがこちらの存在を認識する事もあるが、集団でないと攻撃性があまり無いらしく、水中に飛び込んで逃げ出す
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