第22話 もう一人の仮面ライダー
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「此処がそうか」
其処は切り立った丘の上であった。その下には町が広がっており青年の目の前に広がっていた。その光景を目にして青年は思わずにやける。
「さぁて、探ってみますか。噂のマスクド・ライダーって奴をねぇ」
青年はそう言ってぶら下げていたカメラを手に取り、町の風景にピントを合わせてシャッターを切った。
「しかしいきなり猛達が来た時にゃ驚いたよ」
場所は変わり、此処は喫茶店「アミーゴ」。其処に猛となのは、そしてアルフの三名は来ていた。フェイトは今店の奥にある個室で寝かせてある。
「あれはどう見ても疲労から来る奴だな。まだ若いからって無理すると禄な事になんねぇぞ。気ぃつけな」
「いやぁ、色々と有難うねぇ。家って医療道具置いてないからさぁ」
頭を?きながらアルフが笑って言う。事実、あのままマンションに戻ってもどうしようもなかったのは事実だ。必要最低限の物しか置いておらず何かあると大変なのだ。
「それはそうとおやっさん。何で此処にあいつが来てるんですか?」
用意されたコーヒーを一口啜りながら、本郷は一人離れた席で同じようにコーヒーを楽しむ青年を見た。その青年は見覚えのある顔であった。
「あぁ、俺もさっぱりだ。いきなりやってきて【開いてる部屋があったら使わせてくれ】だもんなぁ」
おやっさんこと立花籐兵衛は呆れながら其処に座っている青年「滝和也」を見た。その滝はと言うと視線を感じたのかこちらに振り向き笑みを浮かべる。
「お久しぶりです。滝さん」
「よっ、あの時のお嬢ちゃんじゃねぇか。久しぶりだな」
「滝、何故此処に来たんだ?」
本郷が質問をぶつける。それに対し滝が肩を上げる仕草をしだした。
「此処は本郷猛、あんたの行きつけの喫茶店だ。即ち此処を根城にしてれば自ずとショッカーの事件にぶちあたれると踏んだ。それだけさ」
「だったらちったぁ店の手伝い位しろや。勝手に居座りやがって」
「まぁまぁ、其処はご愛嬌って事でさぁ」
流石の滝もおやっさんに睨まれたら形無しだった。今追い出されると不味いようだ。FBI捜査官も案外苦労してるようだ。
と、奥の扉が開き、中からフェイトが現れた。
「ん? もう起きて大丈夫なのかい?」
「はい、ご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした」
「迷惑なんて感じちゃいないさ。困ったらお互い様って奴さ」
「だったら俺の方もお互い様って事で」
「お前は別だ」
アッサリ滝の言い分を払い除けるおやっさん。その際に滝の口から「そんな〜」と声がしたのは皆にとって苦笑物であった。
「アルフ、そろそろ帰ろう」
「って、もう帰る気なのかい?」
「これ以上此処に居ても店の人に悪いよ。それに私達には…」
言葉を
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