第22話 もう一人の仮面ライダー
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。それには驚いたのか腰を抜かす一文字。
「なんてこった。あのサボテンは爆弾だったんだ。あんな物がそこらじゅうに出回ったらとんでもない事になるぞ」
一般市民にサボテンの見分けなどつく筈がない。ましてやそれが爆弾なら尚更だ。とめなければならない。本郷は行ってしまった。となれば出来るのは自分しかいないのだ。
「さぁて、一丁拝んでみますか。噂のショッカーって奴を」
カメラを構えて一文字は山道を下って行った。そしてタイツの集団に見つからないように慎重に道を進んだ。幸いタイツの集団は一文字の存在に気づく事なく施設の中に入って行った。それに続いて一文字も入っていく。
その直後になのはとフェイトが到着した。が、二人が到着した時には既に一文字が中に入った後であった。
「一文字さん! …フェイトちゃんはすぐに本郷さんを呼んできて。私は一文字さんを連れ戻してくる」
「一人で大丈夫なの?」
「二人一緒に行って二人共捕まったらお仕舞いだよ。それに本郷さんが居ればきっと大丈夫だから」
「分かった。けど、無茶しないでね」
委細承知し、フェイトは本郷を追って飛び立った。なのはもまた一文字の後を追いショッカーのアジト内に入り込む。
***
アジト内はまるで迷路同然であった。その中をタイツ集団などに警戒しながら一文字は歩いていた。手にはしっかりとカメラが握られている。これを無事に終えたら絶対に記事にして世間に公表するつもりだったのだ。
それが成功すれば、少しでも世間にショッカーの恐ろしさが分かる筈。一文字はそう思っていた。
「あんなのを見せられた後じゃ気合も入るわなぁ」
一文字はアミーゴに来る前にある人物達と出会っていた。それは、ショッカーの被害に会いながらも命かながら生き延びた生存者たちだった。彼等は必死になってショッカーの危険性を訴えた。
だが、結果は散々だった。世間はショッカーなどと言うカルトじみた名前など信じないし、警察に行っても門前払いを食らうだけ。最終的には彼等は精神障害者などと言う不名誉なレッテルを貼られる始末であった。
そんな彼等を見た時、一文字の中に激しい怒りがこみ上げてきた。彼等の努力を無駄にする訳にはいかない。口で駄目なら確実な証拠を出せば良い。その思いを胸に一文字はひたすらに通路内を歩いていた。
「此処は?」
一際広い部屋へ出る。一面瓦礫だったのを荒く改造した様な作りだった。どうやらこの部屋はある一種の牢獄のようだ。その証拠に削り取られた部屋内には幾人もの人達が捕らえられていた。
「あ、あんたは?」
「通りすがりのフリーカメラマンさ。それよりあんた等何で此処に?」
「ショッカーに捕まったんです。奴等はメキシコ産のサボ
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