第十七話 地下世界掌握その十
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「醜聞だ」
「そちらですか」
「若し相手を貶めたいならな」
そう考えるならというのだ。
「醜聞を流すことだ」
「その相手のですね」
「下半身の話をな、何でもいい」
その内容はというのだ。
「兎に角だ」
「相手の醜聞を流すことですね」
「相手を貶めたいなら下半身を狙え」
その部分をというのだ。
「事実なら糾弾されるべきだが」
「貶めたいのなら」
「捏造だ、その捏造を以てだ」
「糾弾するのですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「貶めるのだ、一件醜聞の糾弾に見えてだ」
「攻撃できますね」
「しかもそれが捏造でもな」
その実はというのだ。
「相手を確実に貶めらられる」
「確かに」
ボルチは苦い顔で応じた。
「軍でも醜聞はあります」
「それが捏造であることもだな」
「相手を貶めようとして」
義青が今話している様にというのだ。
「そうします」
「そうだな」
「そしてそれで攻撃されますと」
「評判は落ちるな」
「確実に」
「それが捏造であってもな」
そうであってもというのだ。
「下半身の話は人の頭に残るからな」
「どうしてもですね」
「それで捏造だと知らない者も残るしな」
「そうしたことをする人物とですね」
「国家も同じだ、それが人の頭に残りだ」
それが捏造であってもというのだ、そしてそれが捏造でなく事実だとそのまま誤解する者も残るというのだ。
「評判は落ちる」
「確実に」
「だから効果があるのだ」
「醜聞を流すことは」
「捏造をな」
「そうなのですね」
「効果がある、だが」
ここで、だ。義青は。
怒気を含めた様な声になった、そうしてボルチに語った。
「これは非常に醜い行為だな」
「捏造を流す中でも」
「最悪と言っていいな」
「まさに」
「醜悪であるだけでなく汚い、こうしたことを行う輩はだ」
それこそというのだ。
「どういった悪事も行える」
「そうしたことを行うなら」
「そうだ、自分の都合でな」
まさにそれでというのだ。
「どういった悪事も行う」
「非常に邪悪な輩ですね」
「だから信じてはならない」
絶対にというのだ。
「関わってもならず友人にも家族にもだ」
「用いるべきでないですね」
「どういった悪事も平然と行いだ」
そうしてというのだ。
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