白き極光編
第1章
ルーン・ブレード・イズ・グリステン
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人。
「貴様らリターナーか!」
ロックのナイフと兵士の剣が切り結ぶ。
「さぁな! だが、帝国に反感を抱く奴なんていくらでもいるんだ…ってな!」
ロックは力を抜いて素早く左へ抜けると、よろけた兵士の腹へ膝蹴り!
盗賊…もといトレジャーハンターの軽快な戦い方は、帝国軍の戦闘教本では習わないイレギュラー極まりない物だ。
「ドトン・ジツ! イヤーッ!」
敵兵と睨み合っていたソルヴェントは、背後から剣で突きを仕掛ける別の敵の気配を察知すると、ドトンで一気に胸辺りまで地面に沈む!
「がふっ…!?」
「ぅあっ!? ち、違っ…がひっ!?」
背後から迫っていた兵士の切っ先が、前にいた兵士の胸へと突き刺さる。
慌てて腕を引いた兵士の金的へ、下半身を埋めたままのソルヴェントからの無慈悲なアッパー! 股間を押さえて倒れ痙攣する!
幸いブレイクこそされなかったものの、当面動く事は不可能であろう!
この非情なる惨劇を偶然目撃してしまった残る2人の兵は、ゾッと青ざめてソルヴェントから距離を取る!
「同情するね…!」
あまりの恐怖に後ろへの警戒心が緩んだ2人の首元へ、ロックのダブルチョップ! 同時にダウン!
「っし、制圧完了」
「さすが、隙を狙う戦法はお手のもんだなロック=サン」
何に使う予定だったのか、長い鎖が検問所に置いてあったので、これを使って気絶した兵士達を一纏めにして縛り上げた。
ヘビーアーマーの配線を切断し、内部凍結から復旧しても動かせないようにしているところへ、セリスが合流した。
「改めてニンジャが味方にいると頼もしいと感じたわ」
「ドーモ。セリス=サンの…魔法? あれでこいつを無力化してくれたおかげさ」
ソルヴェントは手の甲でヘビーアーマーを叩き、鈍い音を響かせる。
「さーて、ここを抜ければナルシェまで一直線。エドガー達も到着してると良いんだが…っと、そうだ」
ロックは懐から赤い筒を取り出して地面に設置すると導火線に火を着けた。
筒の先端から発射された球体が空中で炸裂し、晴れ渡った青空に不釣り合いな爆発音を鳴らす。
「…来たな」
地平の彼方から土煙がこちらへと接近し、白い鋼鉄のモンスターが彼らの前で停止した。
「ドーモ、コールドホワイトです」
「遅くなって悪かったな。…そっちは随分と激戦だったようだな…」
見ればコールドホワイトのニンジャ装束も、愛用スノーモービルも、ところどころに焼け焦げたような痕が付いている。
魔導レーザーによるものであろう。
「連中、途中から戦い方を変えて来てな。追い掛けて来るのをあちこち連れ回す事が出来なくなって、牽制にもある程度近付かねばならなくなったの
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