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第十四話 愛とは?
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だな?」
「あっ!それは・・・」
アスナが言葉に困らせているとシュウが言い聞かせる。
「別に俺達の関係を知られても良いんじゃねぇか?俺達はもうダチなんだからよ?」
「分かったわよ。キリト君。これから話すことは絶対バラさないでね?」
「バラした時はお前の明日がないと思え?キリト」
シュウとアスナの顔が黒くなっている事に気付くとキリトは冷や汗を流しながら、頷く。
「良し。俺とアスナは兄弟なんだ」
「はっ?」
シュウの言葉にキリトは間抜けた声を発して、目を点していた。
「前に俺には妹がいるって話しただろう?それがアスナなんだよ」
「えええええ!?シュウとアスナが兄妹!?」
「し〜っ!!声が大きいよ!キリト君!!」
「ご、ゴメン!!でも・・・」
キリトがシュウとアスナを交互に見て、自分の意見を述べる。
「似てない・・・よな?」
「兄弟だからって似るモンじゃねぇだろう?キリト」
「そうよ。私がこんなチャラチャラしたお兄ちゃんに似てるなんて言われたら、傷つくわよ」
「おいおい!酷い言い様だな!?アスナ。流石の俺も傷つくぜ!?」
「現実論を述べただけです!!」
アスナの棘のある言葉にシュウはガックリと、うな垂れていた。アスナはそんなシュウを無視してキリトを連れて街に戻ろうとしていた。
「さてと・・・町に帰りましょうか?ご飯も食べ損なっちゃたし」
「シュウは置いてて良いのか?アスナ」
「良いの!それにお兄ちゃんの心は強いって知ってるから大丈夫よ」
アスナがシュウの見ている姿は慕っている事を思わせる表情だった。リアルでもアスナの事を一番に思っていたのはシュウだった。あまり話さなかったものの自分の話し相手になってくれたり、アスナの心を暖めていた。
「あんな事言ってて、アスナもシュウの事を大切に思っているんだな」
「そ、そんなのじゃないよ!!もう・・・今日の朝ご飯はキリト君の奢りだからね!!」
「ええ!?」
そのやりとりを見ていたシュウは笑みを零していた。
「その調子で自分の殻を壊せよ?アスナ。キリト・・・お前ならアスナを助けてやる事が出来そうだな。頼むぜ?」
そしてシュウは遅れて二人に付き添い、朝食を取ったみたいだった。
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