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第十四話 愛とは?
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たこの世界での恐怖に日々怯え、心を蝕まれて行ったが彼の妻、グリセルダは現実世界よりも輝いていたらしく、グリムロックも認めざるを得なかったみたいだった。そしてグリムロックは心の中で自分の知っている妻では無くなったのだと悟り始め・・・

「ならば!殺人が通用するこの世界で永遠に思い出として残したかった私を誰が攻められるだろう!?」

それを聞いていたメンバーは肝を抜かれていた。そんな馬鹿げた理由で殺人をやった事に・・・。キリトはグリムロックに聞き返す。

「アンタはそんな事で奥さんを殺したのか!?」

「十分すぎる理由だ。君にもいずれ分かるよ探偵君。愛する者が自分の中から消えて行く時には・・・」

バキィン!!!

グリムロックが言い切る前に彼の体が突然吹っ飛んだ。
そしてそこには自分の右手の拳を振り切ったシュウの姿が残っていた。そしてシュウは殴られた顔を抑えながら悶えているグリムロックの胸倉を持ち上げる。
シュウの目にはチャラチャラした表情ではなく、今にでも殺すぞと思わせるような殺意に満ちてた。

「テメェ・・・どれだけ心が腐ってんだ。変わってしまったから殺した?愛情が消えてしまったから思い出にするだと?寝言を言ってんじゃねぇよ!!俗物が!!!」

「き、貴様に何が分かる!?人を愛した事のない若造に私の気持ちが分かる筈が・・・」

「この・・・バカ野郎!!!」

シュウが大声で一言、言い放つと周りの空気が一気に重くなり、プレッシャーに満ちていた。キリトやアスナもここまでキレたシュウは初めて見たのか冷や汗を流していた。

「まだ気付かねぇのか!?テメェがグリセルダに抱いていたのは『愛情』じゃねぇ!!唯の『所有欲』だ!!テメェが彼女の事を思い出と言った瞬間から、彼女を【者】としてじゃなく【物】として見てんだよ!!そんな奴が『愛』なんて言葉を軽々しく口にしてんじゃねぇよ!!!」

シュウの言葉にグリムロックは返す言葉が見つからず、俯く。シュウはグリムロックを投げた倒すとそれを見ていたキリトとアスナが近寄ろうとしたがメンバーが言い聞かせる。

「この男の処遇は俺達に任せてくれないか?」

それを見たキリトとアスナは頷き、同意した。そしてグリムロックはメンバーに引き摺られ、その場を去っていった。そしてその事件を終幕を思わせるかのように日の出が上がっていた。シュウが頭を掻きながらキリトとアスナに寄って来た。

「あ〜あ。俺らしくもなく、怒鳴っちまったぜ」

「シュウがあそこまで怒るなんて思わなかったな」

「ホントよ。何時もなら関係ないみたいな事を言って無視してたくせに」

アスナの言葉が少し引っかかったのかキリトがアスナに問いかける。

「何時もってどう言う事だ?まるで知り合いみたいな言い方
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