第八十八部第四章 当直任務の様にその十
[8]前話 [2]次話
「それでだ」
「着ることはないですね」
「俺達もな」
「例え将官になっても」
「そしてトイレもな」
「楽なままですね」
「それでいいだろ」
「ええ、こうしてお茶やコーヒーを飲んでです」
中尉は実際に飲みつつ答えた。
「それで、です」
「トイレに行くのが一苦労なんてな」
「願い下げですよ」
「全くだ、じゃあな」
「このままですね」
「観戦するぞ」
「両軍の戦いを」
「このままな、しかし本当にな」
大尉は観戦させつつ言った。
「これまでとはうって変わってな」
「動きがなくなりましたね」
「そのうち動くと思うが」
それでもというのだ。
「静かになったな」
「今は観るべきものといえば」
「両軍の布陣だ」
「それだけですね」
「それ自体はな」
オムダーマン軍もティムール軍もというのだ。
「隙がなくな」
「立派ですね」
「オムダーマン軍の布陣もいいが」
大尉は彼等からティムール軍に目を移して述べた。
「むしろな」
「ティムール軍の防衛ラインですね」
「あれを破ることはな」
「今のオムダーマン軍では無理ですね」
「あの数と兵器のレベルだとな」
「そうですね」
「連合軍なら出来る」
自分達ならというのだ。
「それはな」
「可能ですね」
「連合軍の数とな」
「優れた兵器なら」
「遠距離からの一斉射撃で穴を開け」
敵の防衛ラインにというのだ。
「そしてな」
「突破ですね」
「それが出来るが」
「連合軍なら」
「オムダーマン軍ではな」
「難しいというか」
「無理だ」
不可能だというのだ。
「やはりな」
「そうですね」
「しかしだ」
大尉はこうも言った。
「これまでのオムダーマン軍はな」
「ああした防衛ラインをでしたね」
「謎の奇襲でな」
「防衛ラインを破壊してきてです」
「そこで攻撃を仕掛けてな」
「勝ってきた」
「はい」
中尉も頷いて応えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ