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世界の礎
第十七話 地下世界掌握その六

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「そこからはです」
「建物も築けるな」
「そして一旦壊れても」
「また築ける」
「土台があれば」
「帝国がやがて衰え」
 そうなりというのだ。
「そしてなくなろうともな」
「土台が残ればですね」
「そこから再びだ」
「帝国を築くことが出来て」
「世界もだ」
 それもというのだ。
「進めていける」
「そうなるからですね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「私はな」
「今はですね」
「まさにな」
「土台を築かれますね」
「そうしていく」
 こう言うのだった。
「今はな」
「左様ですね」
「だから統一し将来の禍根になる様なことをだ」
「排除していっていますね」
「地下世界でもな、そして度量衡や貨幣や文字が同じなら」 
 それならというのだ。
「後で分かれてもだ」
「また一つになれますね」
「だから最初に定めたしだ」
 度量衡や貨幣、文字の統一をというのだ。
「それを進めてもいるしな」
「我等が統一した遥かな先にですね」
「世界が分かれようともな」
「また一つとなれる」
「そして一つである方がだ」
「国家がですね」
「平和にもなる、平和こそがだ」
 まさにというのだ。
「最も尊い」
「左様ですね」
「だからだ」
 その為というのだ。
「私は分かれてもまた一つになれる様にもだ」
「政治を行われていますね」 
 ササが応えた。
「左様ですね」
「その通りだ」 
 教育大臣である彼に話した、帝国では教育省と文部省は分かれていて文部省は研究を主に行っている。
「礎がしっかりしているとだ」
「分かれてもそうなりますね」
「礎から家や他の建物が出来る」
「礎、土台ですね」
「そうだ、その土台を築いているが」 
 今現在というのだ。
「このうえなく盤石のだ」
「土台を築かれていますね」
「私はな」
 まさにというのだ。
「そうしている」
「左様ですね」
「そしてだ」
 さらに言った。
「それを地下世界にも築くのだ」
「それで必要とあればですね」
「戦も行う、だが民には手を出さず」
 そうしてというのだ。
「敵軍も降ればな」
「それでよしですね」
「無駄な命は奪わず」
 そうであってというのだ。
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