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世界の礎
第十七話 地下世界掌握その二

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「そして挙句だ」
「蜂起もしますね」
「そうして潰れた国も多いな」
「はい」 
 まさにとだ、カニは答えた。
「帝国が掌握する前にです」
「重税それもだ」
 義青は強い声で話した。
「私利私欲の為にだ」
「民に課してでしたね」
「文字通りに搾り取ってだ」
「民は生きていけなくなり」
「遂にだ」
 それこそというのだ、こうした話はこの世界にも存在している。そして民衆蜂起が起こる事態となるのだ。
「何もせず死ぬよりもとなってだ」
「民は蜂起しますね」
「そうなる、だからだ」
 そうなるからだというのだ。
「あまりにも過酷な重税はだ」
「決して行ってはならないですね」
「そもそも私は私自身の贅沢は行わない」
 決してというのだ。
「普通にだ」
「暮らされるだけですね」
「あくまでな」
 ダラムに話した。
「今のままでいい、だからな」
「私利私欲で重税を課されませんね」
「民にな、そして私利私欲でなくともな」
「税は軽くですね」
「そうする、重い税は民から活力を奪うからな」
 それ故にというのだ。
「決してだ」
「それを行わず」
「そしてだ」
「産業からの利益を主な予算の財源としますね」
「そうしていく、いいな」
「それでは」
「そして予算をより多くしたいならだ」
 そう考えるならというのだ。
「人口を増やし産業をだ」
「さらに発展させるのですね」
「そうする」
 まさにというのだ。
「これからもな」
「左様ですね」
「人口はさらに増やせる」
 義青は強い声で述べた。
「今帝国全体で五十億存在するが」
「その人口をですね」
「今以上にだ」
 さらにというのだ。
「増やすのだ」
「そうしていきますね」
「女性の社会進出は最初から進めているが」
 それこそこの世界に来てからだ。
「それと共に様々な政で助けを行いな」
「子供を多く作る様にしてきて」
「それでだ」
 その結果というのだ。
「帝国の人口は増え続けているが」
「これからもですね」
「増える様にな」
 その様にというのだ。
「していく、養えるならな」
「増やすことですね」
「そうすることがだ」
 まさにというのだ。
「あらゆるやり方でな」
「倫理の許す限りですね」
「そうすることだ、私は禁欲は求めない」 
 そちらはというのだ。
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