暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十八部第四章 当直任務の様にその八

[8]前話 [2]次話
「それが有り難い」
「やはり軍服は機能性です」
「それが重要だ」
「動きにくい軍服なぞ」
「それだけでマイナスだ」
「全くですね」
「だから連合軍の軍服は機能性がよく」
 そしてというのだ。
「トイレもな」
「しやすいですね」
「そして戦闘時はな」
 その時の話もした。
「作業服になる」
「そのうえで戦闘に参加します」
「地上戦なら陸戦服だ」
 その服に着て戦闘に参加するというのだ。
「そうしている」
「その為動きやすいです」
「そして戦いやすい」
「服の機能性の分だけ」
「エウロパ軍の軍服は兵士や下士官のものも動きにくいが」
 それ以上にというのだ。
「士官特に将官はな」
「壮麗ですが」
「それだけだ」
 まさにそれのみだというのだ。
「マントなぞだ」
「今の時代では意味がありません」
「只の装飾だ」
 それに過ぎないというのだ。
「だからな」
「付ける意味がないですね」
「連合軍は元帥でもだ」
「着ないです」
「各国軍では見受けられるがな」
 例えば日本軍だ、八条にしても文官であるが主席元帥となる国防大臣の座にある時は軍服を着る時はマントを着用していた。
「しかし中央政府軍ではだ」
「ありません」
「そして殆どの軍でだ」
「やはりありません」
「そうだ、今の銀河の戦いではな」
「マントは不要です」
「あれは熱気や寒気から身を守るものだった」
 マントの役目の話もした。
「それはな」
「十字軍のサーコートと同じですね」
 中尉はこう言った。
「それは」
「そうだ、暑い場所ではな」
「日光を遮り」
「金属の鎧が日に焼けてな」
「熱くなることを防ぎました」
「そして寒い場所ではな」
「外套の様なもので」
 それでというのだ。
「寒気を凌ぎました」
「そうだったからな」
「今はですね」
「ファッションでしかない」
「恰好ですね」
「そして地位を示すな」
 軍それに社会でのというのだ。
「そうなる、大将ともなるとな」
「連合軍でも相当です」
「中将までは国防長官が任命するが」
「大将以上は議会の承認が必要です」
「さもないとだ」
 それを経なければというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ